2015年5月22日
原材料調達

まだまだ続く値上げラッシュ、どうしたらいいの?

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 こんにちは、レスポンスアビリティの足立です。

 昨年来、身近に様々な製品が値上げになっていますね。チョコ、バター、チーズ、飲料、ファストフード、アイス、ウィスキー、税金(^^;)…

 まぁ為替も急に円安になったし、消費税も上がったし、しかたないかな… そう思っているかもしれませんね。

 たしかにそういうことも関係しているのですが、私はこれは残念ながら一過的なものだとは思いません。もっと本質的な問題をはらんだ、大きな変化が起きていると思うからです。

これから予定されている大幅な値上げは…

 実際、これから予定されている値上げをみてみると…

 6月には、ヤクルトのジョアが23年ぶり(!)の値上げ(90円→100円に11%)

 7月には、日清フーズ、日本製粉、昭和産業などが家庭用小麦粉とパスタの出荷価格を1~4%値上げ

 永谷園はお茶漬けやふりかけなど60品目で5~10%の値上げ(これだけ同時に値上げするのは25年ぶり!)

 ユニクロは、7月以降の新商品の約2割で値上げをする結果、店頭平均価格は約10%アップの見込。商品によっては値上げ幅が2~3割を超えるモノもあるかもしれないとのこと。

 そしてさらに強烈なのは、9月にアサヒビールが予定している国産・輸入ウィスキーと輸入ワインの値上げ。中には44%も上がるものがあるとは…

 ご存じのように、ユニクロは昨年の秋冬でも値上げをしています。昨シーズンは値上げ幅こそ5%程度と小さかったのですが、新商品の切り替えに併せて一斉に値上げをするのはユニクロ始まっていらい初めてということで驚かされましたが、それでもコストアップはカバーできず、二年連続で値上げというわけです。

値上げの本当の原因とは?

 それは、ともかく、これってどこがCSRなの? サステナビリティなの? そう疑問に思われた方もいらっしゃるかもしれませんね。いや、実が大アリなのです。

まず値上げされている品目を見ると気付くのは、その多くが食品・飲料、そして衣料であることです。

 これらの商品に共通することは… 原料や商品が輸入されていることですね。なので、為替が円安になれば、その影響を大きく受けるわけです。

 しかし、それでもまだ疑問は残ります。たしかに2012年の80円台に比べると、今や1ドル120円と大幅な円安です。昨年までの100円台と比べても、2割の円安です。でも、120円台というのも昨年後半からもうずっと続いているではないかと…

 一つには、為替の影響が出てくるのにはしばらく時間がかかるということでしょうが、実はもう一つ見落としていけないのは、原料価格はドル建てでも高騰しているということです。国際価格そのものが、この数年高騰しているのです。

 そしてその原因はと言うと、中心国を中心とした需要の伸びもありますが、異常気象や天候不順による作柄の悪化、水不足による生産量の低下などがあるのです。

 そして、こうした問題は一時的な現象かと言うと… 残念ながらいずれも今後も継続する長期トレンドとなるであろうということです。つまり、為替レートがこのまま1ドル120円であり続けたとしても、原料価格は上がり続けるだろうということです。

 そうは言っても、原料価格は自分で決められるものじゃないし、どうしようもない… それにそもそもCSRの仕事とは関係ないし… 本当にそうなのでしょうか?

原料価格とCSRの意外な関係

 世界的な異常気象や天候不順は、すべてがとは言いませんが、いわゆる気候変動と関係が高そうです。

 水不足の問題は、そう、いわゆる「水リスク」そのものですね。

 また、もっと原料の生産量を増やそう、そのためには畑を増やそうと思っても… 最近では新規の農場開発が世界的に厳しく制限されるようになっています。これは気候変動防止と生物多様性の保全の観点からです。

 つまり、原料価格の高騰と、気候変動、水リスク、生物多様性はとても密接に関係があるのです。こうした「環境」や「CSR」の課題が、原料価格、そして商品の値上げにもつながっているということです。

 そうは言っても、「風が吹けば桶屋が儲かる」みたいな話で… そもそも、そのために環境部やCSR部はどう動けばいいのか…?

 具体的に何をどうすればいいのかについては長くなりますので、また別の記事で紹介したいと思います。しかし、まずは原料価格の高騰は、環境やCSRの課題と深く関係があり、また、環境部やCSR部が貢献できる問題だ、今回はそこまでをご理解いただければと思います。

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