こんにちは、レスポンスアビリティの足立です。今日は生物多様性に関するちょっと気になる問題のご紹介です。
農薬も化成品ですから、技術の進歩と同時にどんどん進化します。より少ない量で、ターゲットとする生物だけに効く… はずなのですが、そこに思わぬ落とし穴があります。精巧な自然の仕組みは、人間の知恵の理解が及ぶところではありませんから…
で、いま大問題になっているのが、ネオニコチノイド系の農薬です。ネオという名前からもわかるように、新しいニコチノイドという意味です。ニコチノイドは古くから使われていましたが、人など哺乳類に対する毒性が高いので、昆虫にだけ特異的に効くようにと開発された農薬です。
毒性は低いと喧伝されますが…
哺乳類に対しての毒性は低いということになっていますが、やはり有害性があるのではないかという報告もあります。
しかしここで特に問題なのは、昆虫に対する毒性です。水溶性、無味、無臭なので農家にとっては非常に使いやすいのですが、それが故にミツバチなどの益虫に対しても大きな被害を与えていることが疑われています。
1990年代から世界各地で報告されているミツバチの大量死、いわゆるCCD(Colony Collapse Disorder = 蜂群崩壊症候群)の原因であることも疑われるため、たとえばEUでは2013年間から暫定的に使用が禁止されています。
ところが日本では…
「サスナビ!412 ネオニコチノイドの危険性を理解していますか? 」
なお、この問題についてはいくつかの環境NGOなどが熱心に活動を行っています。例えば以下のサイトには、多くの情報が集約されています。
「食と農をまもる」(グリーンピース)
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