こんにちには、レスポンスアビリティの足立です。
すでにサスナビ!チャンネルでご覧いただいていますが、先週からWWFジャパンの粟野美佳子さんへのインタビューを公開しています。
「サスナビ!415 粟野美佳子さん(1)WWFが見た環境報告書に見る日本企業の生物多様性への取り組み <サスナビ・トーク011>」
粟野さんは生物多様性とビジネス担当ということで、企業向けのセミナーなどの講師としてもお馴染ですが、今回はWWFジャパンが最近発表したレポート「環境報告に見る 企業の生物多様性取り組み状況」を元に、そこからの発見や示唆されることについてお話しいただきました。
このレポートは、以下のWWFジャパンのページからダウンロードしていただけます。
「法人向け情報 報告書『環境報告に見る企業の生物多様性取り組み』」
5つの視点から日本企業の取り組みを分析
このレポートでは、日本企業の生物多様性への取り組みを、環境報告書をもとに分析しています。そのために、以下の5つのポイントから調べているのですが…
1.環境報告発行概況
2.生物多様性への言及状況
3.原材料調達方針の策定状況
4.認証制度への言及状況
5.生物多様性に対する体系的な進め方
調査で発覚した意外な事実
そもそも環境報告書を発行している企業の割合自体が、意外に低いのです。環境省の調査ですと7割近い企業が自主的に発行していることになっているので、日本企業は積極的に見えるのですが、実は…
「サスナビ!416 粟野美佳子さん (2) 意外に発行されていない!? 環境報告書 <サスナビ・トーク011> 」
誤解される生物多様性
報告書を発行している企業の中での生物多様性への言及はどうかというと… これがまた… 理解が進んでいない、あるいは誤解されている面があるようなのです。どう誤解されているのか、あるいはどういうところが理解されていないかは以下をご覧ください。
「サスナビ!417 粟野美佳子さん (3) 環境報告書から浮かび上がる生物多様性についての日本企業の意識とは? <サスナビ・トーク011> 」
「サスナビ!418 粟野美佳子さん(4) 自社にとっての生物多様性の意味をを理解していますか? <サスナビ・トーク011> 」
原材料リスク!?
生物多様性との関係性が深い企業の典型は、生物資源を原料に使っている場合です。そうした企業の場合、原材料調達方針を持っていてしかるべきですが、現実はどうだったのでしょうか?
「サスナビ!419 粟野美佳子さん(5) 原材料調達方針が他の方針と圧倒的に違う理由とは? <サスナビ・トーク011> 」
まずは以上前半をご紹介しましたが、このように生物多様性については、残念ながらまだ本当に理解している企業は少なく、誤解をしている企業が多いのが現実のようです。
しかし、それが単なる誤解ですめばいいのですが、誤解することで、重大な事業リスクを見過ごしていることは認識した方がいいでしょう。そのリスクは、中味を理解していれば、とても見過ごしできるようなものではありません。
けれども、そもそも関係性やリスクを認識していない企業は、そのリスクも正しく認識できていないので… うーん、これはニワトリと卵かもしれませんね。
自分はきちんと理解できているかな? うちの会社は大丈夫かな? そう思ったら、まずはこのレポートを読み、そしてこの一連の動画を観ていただくといいでしょう。きっと、なるほど!と目から鱗が落ちるはずです。
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