2015年7月28日
サスナビ!チャンネル

正しいエコプロの売り方教えます

 こんにちは、レスポンスアビリティの足立です。前回の記事(「未来を見通す方法、教えます」)では、エコプロダクツ(エコプロ)をもっと売るにはということについて少しお話しをしました。これについてもっと知りたいという方も多いと思うので、今回はその続きです。

エコプロだから宣伝なしで売れるの!?

 前回の記事でご紹介した動画では、エコプロをもっと売るには、もっときちんとコミュニケーションをしなくてはと申し上げました。

 あたり前だと思われるかもしれませんが、実際にこれがきちんとできている会社は少ないのです。エコプロを作りました。環境にとてもいい画期的な商品です。でも、売れませんでした。やっぱりエコプロは売れないなぁ。こういう話を良く聞きます。では、そのエコプロを売るために、一体どれだけの広告・宣伝をしたのですか? そうお聞きすると、皆さん黙りこくってしまいます。

 考えてみてください。普通の新商品だって、新しいものを売り出すためには大変な宣伝をするのです。エコプロだけなんで宣伝なしに売れるんでしょうか?

 そもそもエコプロの訴求ポイントは、一般的なユーザのニーズとはずれているかもしれないのです。だったら、もっともっと宣伝しなくては、売れるわけありませんよね? だからもっともっと、コミュニケーションが必要なのです。

虫のいい話、あります

 そうは言っても、大量のコミュニケーションをするのは大変だ、難しい、そんな予算がない。そういう場合も多いと思います。コミュニケーションなしに売る方法はないのか? そんな虫のいい話があるわけはないのですが…

 実はエコプロに関しては「そんな虫のいい話」が存在します。まぁ、あまり期待されると困るので、「少し確率を上げる」ぐらいに思ってもらった方がいいかもしれませんが…

 それは、プロダクトアウトの考えではなく、マーケットインの考えに変えるということです。

サスナビ! 284 エコプロダクツを売るもっとも効率的な方法とは?

 エコプロは、環境に配慮しているというところがウリです。しかし、その肝心の環境に配慮するという部分をユーザーが求めていないとしたら… それは下手をすると開発者の自己満足、よくいってもプロダクトアウトなのです。だからこそ、売るのが難しいのです。

 でも、同じエコプロでも、マーケットインで売ることが可能な場合もあります。え、同じ商品なのになぜ?と思われるかもしれませんが… それは、マーケットを変えればいいのです。どこに? もちろん、ニーズのあるところです。

ニーズのあるマーケットはどこにある?

 
サスナビ! 285 エコプロダクツは途上国で売れ

 すべてのエコプロがこれで売れるとは言いませんが、少なくともこうした発想でマーケットを変えることによって、同じエコプロが売れるようになる可能性は十分にあるのです。

 ぜひこの考え方で、自社のエコプロを、そして環境技術を一度きちんんと棚卸をして、どのマーケットだったら売れるのかを考えていただきたいと思います。

マーケットのニーズを理解しているのは誰か?

 実はこれと逆のアプローチもありえます。世界各地のマーケットのニーズを理解しているのは、実は… CSR関係者なのかもしれません。なぜなら、CSR関係者は、各地の環境や社会の課題を理解しているはずだからです。ということはつまり… CSR関係者は、世界各地のニーズを理解しているはずなのです!

 もしそうでなかったら… ぜひ世界各地の課題を理解するようにしてみてくださいね。それがCSRを成功させるコツだからです。

サスナビ! 286 マーケットのニーズを理解しているのは誰か?

 いかがでしょうか? こういう考え方ができるようになると、エコプロが売れるようになるのはもちろん、CSRの意義もグンと高まります。ぜひこうしたことにも、CSRの知見を活かしてくださいね。
 
 
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