2015年9月28日
アジアのCSR

「島の仲間たち」ができるまで

 こんにちは、レスポンスアビリティの足立です。ちょっと間隔が空いてしまいましたが、前回の記事の最後に掲載した動画はご覧いただけたでしょうか? 

 日本語字幕をつけていなかったので、今回は内容を簡単に要約したいと思います。せっかくなので動画を再掲します。以下の要約を読んでから再度動画を見ていただくといいかもしれません。

 ハンドリヤディさんは、高校3年生のときにはじめてパソコンとインターネットに出会います。2007年のことです。

 それしか使えなかった(!)というGoogleで、「お金がないけれど、勉強したい」と検索したら… インドネシアの首都であるジャカルタの大学で勉強できる奨学金制度があるということを知ります。

 ところが、高校のパソコンにはプリンタもつながれていなかったのです! しかたないので申請書を添付書類にして自分あてにメールし、フェリーで8時間かけてマカッサル出かけ、おそらくインターネットカフェを使ったのだと思いますが、申請書を印刷します。そして見事、合格。ジャカルタの大学に進学できました。

 大学では経済学を学び、卒業後は奨学金を提供してくれた大手銀行に勤めます(これは義務だったそうですが…)。大学で英語も勉強したり、海外での研修なども経験したそうです。絵に描いたような成功譚です。

都会の恵まれた生活を捨て、なぜ離島へ戻ったのか?

 しかし、ハンドリヤディさんは個人の成功では、本当の成功だとは思えなかったのです。ジャカルタで得た知識やネットワーク、経験、そして今私たちが使えるITの力、故郷のコミュニティ活かしたい。それが自分の責任の一部だと感じていたし、自分一人だけの成功ではなく、それを友だちや地域の女性たち、もっと言えばコミュニティーメンバーの全員の成功にして一緒に祝いたかったからです。

 コミュニティの生計を良くなった方が幸せに感じるし、それが自分のパッションであり、心からの願いだったとサラッと言うハンドリヤディさんの笑顔のまぶしいこと、まぶしいこと。

 彼が作った組織Sahabat Pulauとは、英語で言えばIsland Buddiesですから、まぁ「島の仲間たち」といったところでしょうか。タイトルの画像にあるのが、団体のロゴです。(出典:Slideshare)

 この「島の仲間たち」がやっていることは、まずはいくつかの小さな島々にもっと教育の機会を提供することです。そのために本を集めたり、いろいろな玩具を提供したりということをしています。

どうすれば図書館が作れるのか?

 でも、一体どうやって? そもそも本がないから、それを買うお金もないから、子どもたちは学ぶ機会が限られていたはずです…

 ハンドリヤディさんとその仲間たちはどうやって「図書館」を作ったのでしょうか? それについては、インタビュー後半をご覧ください。

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