2014年7月21日
欧州ここだけの話

CEOが語るCSRのビジョン

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 こんにちは、レスポンスアビリティの足立です。

 レスポンスアビリティが発行するメールマガジン「サステナビリティCSRレター」では、タイムリーに様々な視点から、役に立つ「本物のCSR」の情報をお届けするために、海外からの寄稿者をお招きしています。

 今回の記事はそのお一人で、在ロンドンのCSRコンサルタントとしてご活躍中の下田屋毅さんです。

 下田屋さんには、CSRの中心ともいえる欧州から見たCSRの現状について、下田屋さんならではの切り口でタイムリーな話題を「欧州ここだけの話」ということでご紹介いただきます。どうぞご期待ください。

 なお、下田屋さんが代表を務めるサステイナビジョン社
(http://www.sustainavisionltd.com/)にも、下田屋さんが執筆され
た様々な記事が掲載されています。どうぞあわせてご覧ください。

 それでは、下田屋さん、どうぞよろしくお願いします!

《欧州ここだけの話》#001

CEOが語るCSRのビジョン

                 サステイナビジョン  下田屋毅

 はじめまして。在ロンドンCSRコンサルタントのサステイナビジョン
下田屋と申します。今回から、レスポンスアビリティのニュースレター
の購読者の方に、欧州CSR関連の注目情報や、私が英国で感じているこ
となどをご紹介させていただくこととなりました。どうぞよろしくお願
いいたします。

 今回は「CEOが語るCSRのビジョン」についてお話させていただきま
す。

 先月5月19日・20日に私は、ロンドンで開催された「レスポンシブ
ル・ビジネス・サミット」という約400人が参加するイベントに参加し
ました。このイベントは、主にCEOが、パワーポイントを使用せずイン
タビュー形式で、それぞれが自社のCSR/サステナビリティに関する考
え方や取り組みについて語るというものです。

 このイベント中で、再認識したことは、CEOがCSR・サステナビリテ
ィの中長期のビジョンと目標を定め、その目標の達成にコミットメント
し、企業としてステークホルダーを巻き込み、活動を遂行しているとい
うことです。

 CSR・サステナビリティのビジョンを示し実行を進めている企業の中
に世界的なタイルカーペットの企業である「インターフェイス社」があ
ります。インターフェイス社の創業者・前CEOのレイ・アンダーソン氏
は、サステナビリティのリーダーとして非常に有名で、私が尊敬するリ
ーダーのうちの一人です。

 このアンダーソン氏は、1994年、ポール・ホーケンの著書 『The
Ecology of Commerce』を読んだ後、自分が「地球の略奪者」であ
り、このままでは犯罪者にもなることに気が付いたそうです。

 「“取る・作る・捨てる”というビジネスモデルをこのまま維持するの
であれば、環境・社会に深刻な影響を与える。今後、地球を粗末に扱
い、生態系を衰退させている企業のリーダーは犯罪者として投獄される
だろう」と述べ、インターフェイス社をそのような企業から脱却させる
ために、「ミッション・ゼロ」という7つの要素を含むビジョンを提示
しコミットメントしました。これは「2020年までに環境に与える負荷
をゼロにする」というものです。

 残念ながらアンダーソン氏は、2011年に亡くなられましたが、その
レイ・アンダーソン氏が築いた2020年までのビジョンや考え方は、現
在もDNAとしてしっかりとインターフェイス社に引き継がれ実行してい
ます。

 このように欧米のCSR先進企業ではCEOが、ビジネスのリーダーとし
てだけでなく、CSR・サステナビリティのリーダーとして自社のCSR/
サステナビリティに対する考え方、また取り組みに関して自らの言葉で
語っています。日本企業の中から少しでもこのような形で発信すること
ができる企業が出てくることを願っています。

初出:2014年6月19日発行 サステナブルCSRレター No.182

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