2015年7月19日
アジアのCSR

AREA2015、今年のアジア責任ある起業家賞は?

 こんにちは、レスポンスアビリティの足立です。ちょっと時間が経ってしまったのですが、先月6月にマカオで行われたICS (International CSR Summit) 2015と同時に開催されたAREA 2015の表彰式についてのご報告です。

※ICS2015については以下からご覧ください。
「ICS2015に見るアジアのCSRの今」
「チェックボックスを超えろ! こんなCSRもアリ!」

 同時に開催されたと書きましたが、正確に言えばむしろこの表彰制度に付随してICSが行われたと言った方がいいかもしれません。

 AREAとは、Asia Responsible Entrepreneurship Awardsの略で、つまり「アジア責任ある起業家賞」と言ったところでしょうか。ICSと同様にEnterprise AsiaというNGOによる表彰制度です。

Asia Responsible Entrepreneurship Awards

このNGOはそもそも社会起業家を応援しているので、賞の部門もそれを強く意識したものになっています。具体的には、以下の5部門です。

  • Social Empowerment Award(地域社会支援賞)
  • Investment in People Award(人への投資賞)
  • Health Promotion Award(健康増進賞)
  • Green Leadership Award(環境リーダーシップ賞)
  • SME CSR Award(中小企業CSR賞)

 以上はいずれも企業など組織を対象としたものですが、これ以外にResponsible Business Leader Award(責任あるビジネスリーダー賞)という個人の表彰もあります。

誉めて育てる?

 受賞団体の数はカテゴリーによって大きく異なりますが、地域社会支援賞や環境リーダーシップ賞などは特に多く10以上の団体が受賞しています。どちらの活動の方がより優れているかを競うというよりは、頑張っているところはなるべく多く応援しようということでしょうか。

 私は環境リーダーシップ賞の審査員だったので、自分に割り当てられた応募者の詳細な活動報告をかなり時間をかけて読み込んで、厳密に点数をつけようと努力しました。実際、かなり細かい採点基準があるのです。プロジェクトによってかなり明白な優劣がある場合もありますが、どっちの方が上かと言われるとかなり微妙なものもあるのです。

 結果的には、なるべくみんな誉めてあげましょうということで、若い企業家や中小企業にとってはこういうやり方もいいのかなと思います。

日本の受賞企業は?

 さて、どんなところが受賞したのかというのが気になると思いますが… まだ正式なリストがwebに掲載されていないようなので詳細は控えますが、日本企業も数社、受賞しています!

 東芝、ホンダ、リコーの3社は、現地法人がそれぞれの活動で応募して受賞しています。そして日本の本社の主導によるプロジェクトが受賞したのは… 武田薬品です。

 ですので、武田薬品は日本から参加なさった方がいらっしゃいました。その方のことや、表彰式の話はまた次回…
 
 
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