2015年8月4日
本物のCSR

2030年に向けた地球全体の目標を知っていますか?

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 こんにちは、レスポンスアビリティの足立です。8月2日に、これから国際社会が2030年までの15年間、地球全体で目指すべき目標が合意されました。

 国連加盟国が合意した”Trasforming Our World: The 2030 Agenda for Sustainable Development“(私たちの世界を転換する:持続可能な開発のための2030年アジェンダ)と題されるこの文書は、9月の国連総会で採択され、正式な目標となります。

 この文書の中には、17目標169ターゲットからなるいわゆるSDGs(Sustainable Development Goals、持続可能な開発目標)が含まれており、今年12月末に達成期限を迎えるMDGs(Millenium Development Goals、ミレニアム開発目標)を引き継ぐものになっています。

 ミレニアム開発目標と言うと、極度の貧困や飢餓人口の半減など途上国支援のためのもの、先進国が途上国を支援するときの重点的な目標が書かれたもの、そんな風に理解している方が多いと思います。

ミレニアム開発目標(MDGs)のもう一つの意義

 実際そうなのですが、気をつけたいのは、MDGsは国による目標ということにとどまらず、最近では、企業が途上国でCSRを行うときにも何を優先すべきかの指標として重視されていたということです。

 今回合意されたSDGsでは、その傾向はさらに強まるでしょう。なぜなら…

 SDGsはMDGsで未達成だった項目を引き継ぎ、2030年までに極度の貧困と飢餓を撲滅するとしています。それと同時に、再生可能エネルギーの利用拡大、気候変動の影響軽減、森林の持続可能な管理、女性のエンパワーメント、など、途上国だけでなく、先進国でも進めるべき課題も多く含まれているからです。

これは途上国だけの目標ではない

 つまりこれは、すべての国にとってチャレンジすべき目標だということです。

 そしてもう一つは、こうした課題の多くが、直接企業活動に関係する、もっと言えば責任があるからです。「国の課題」ではなく、企業も一緒になって取り組むべきものですし、企業が真剣に取り組まなくては、達成はできないのです。

SDGs=これからのCSRの道しるべ

 詳しくはこれからまた解説していきたいと思いますが、まずは以下の17の目標をよく読み、どれがあなたの会社と関係があるのか、どれがCSRの課題になるのかを考えてみてください。

 これはけっして途上国支援のための目標ではなく、すべての地球市民としての責任であり、共通の目標なのです。それを理解できなかったり、その責任を果たさない企業は、どんどんと淘汰されてることになるでしょう。逆にこの問題にきちんと取り組み、大きな成果や貢献を果たした企業は、真の持続可能な社会となることができでしょう。

 つまり、このSDGsこそが、今後のCSRにおける代表的なグローバルアジェンダと言えるのです。そのぐらい重要な課題であるという意識を持ち、そのことを社内にも広めていただきたいと思います。

Sustainable Development Goals(United Nations)

「持続可能な開発目標」

目標 1. あらゆる場所のあらゆる形態の貧困を終わらせる
目標 2. 飢餓を終わらせ、食糧安全保障および栄養改善を実現し、持続可能な農業を促進する
目標 3. あらゆる年齢のすべての人々の健康的な生活を確保し、福祉を促進する
目標 4. すべての人々への包括的かつ公平な質の高い教育を提供し、生涯学習の機会を促進する
目標 5. ジェンダー平等を達成し、すべての女性および女子のエンパワーメントを行う
目標 6. すべての人々の水と衛生の利用可能性と持続可能な管理を確保する
目標 7. すべての人々の、安価かつ信頼できる持続可能な現代的エネルギーへのアクセスを確保する
目標 8 . 包括的かつ持続可能な経済成長、およびすべての人々の完全かつ生産的な雇用とディーセント・ワーク(適切な雇用)を促進する
目標 9. レジリエントなインフラ構築、包括的かつ持続可能な産業化の促進、およびイノベーションの拡大を図る
目標 10. 各国内および各国間の不平等を是正する
目標 11. 包括的で安全かつレジリエントで持続可能な都市および人間居住を実現する
目標 12. 持続可能な生産消費形態を確保する
目標 13. 気候変動およびその影響を軽減するための緊急対策を講じる*
*国連気候変動枠組条約(UNFCCC)が、気候変動への世界的対応について交渉を行う一義的な国際的、政府間対話の場であると認識している。
目標 14. 持続可能な開発のために海洋資源を保全し、持続的に利用する
目標 15. 陸域生態系の保護・回復・持続可能な利用の推進、森林の持続可能な管理、砂漠化への対処、ならびに土地の劣化の阻止・防止および生物多様性の損失の阻止を促進する
目標 16. 持続可能な開発のための平和で包括的な社会の促進、すべての人々への司法へのアクセス提供、およびあらゆるレベルにおいて効果的で説明責任のある包括的な制度の構築を図る
目標 17. 持続可能な開発のための実施手段の強化し、グローバル・パートナーシップを活性化する

※地球環境戦略研究機関(IGES)による仮訳
 
 
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