2014年8月16日
本物のCSR

企業は戦争をなくせるか?

こんにちは、レスポンスアビリティの足立です。

残念なことに世界中には、隣国同士でいがみあっている国がたくさんあります。

宗教や文化的なことで対立していても、かつては一つの国で、
家族として、友だちとして、一緒に暮らしていたのに、
ある日突然、二つの国に分かれてしまった。

そして、家族なのに、友だちなのに、
お互いに行き来することができなくなってしまった。

そればかりか、
そのかつての「隣人」とも憎み合う、
そんな不幸な歴史と現実にさいなまれている人々が
世界にはたくさんいるのです。

こうした厳しい現実に、
私たちは何ができるのか、
企業は何ができるのか

そう問われても、
多くの人は、無力感にさいなまされるかもしれません。

しかし、
ちょっと知恵を働かさせれば、
そして企業が持つリソースをうまく使えば、
こうした現実を打開する第一歩を作り出すことが
できるかもしれません。

今日はそんな、
ちょっと嬉しくなる企業の活動のご紹介です。

インドとパキスタン、どれだけ違うのか?

舞台はインドとパキスタン。
かつてはインド帝国に含まれていたパキスタンは、
1947年に独立し、
その後、三回にわたる印パ戦争を経て、
いまだ緊張関係が続いています。

もとは同じ国民であったにも関わらず、
今ではお互いに猜疑心や、憎しみさえ持っている
と言います…

その二カ国で事業を行なうコカ・コーラが、
インドのニューデリーとパキスタンのラホールの
それぞれのショッピングモールに設置した
自動販売機には…

動画をご覧ください。

そう、この自動販売機には、
お互いが映るようになっていたのです…

動画の最初の方では、例えばこんなことを言っている女性がいました。
コミュニケーションの欠如が主因なの、アクセスする方法がないから。

そして、この自動販売機の前で興奮したパキスタンの若者は、
「もしチャンスがあったら、絶対にインドに行くよ」
と断言します。

自分たちがどれだけ違うかより、どれだけ同じかってことだよ

いい言葉ですね。

コカ・コーラは、Open happinessというこのキャンペーンを通じて、
“A moment of happiness has the power to bring the world closer together”
(幸せな瞬間には、世界をもっと小さくする力がある)
と謳っています。

たった2台の自動販売機が、
60年以上にわたる分裂の歴史を修復するかもしれない…
そんな希望が湧いてきます。

実はこれが、昨日予告した
私が一番好きなコカ・コーラのキャンペーンです。

さて明日は、このキャンペーンを、「本物のCSR」の観点から考察してみたいと思います。

昨日の記事「自動販売機にできること!?」をまだお読みになっていない方は、そちらもその前に読んでおいてくださいね。
 
 
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