2014年7月28日
サプライチェーン管理

サプライヤーのリスクから開放される方法

こんにちは、レスポンスアビリティの足立です。

マクドナルドなどの中国のサプライヤーが
消費期限切れなどの鳥肉を使っていた問題は、
直接的にはそのサプラヤーの衛生管理の問題であり、
従業員のモラルが低かったことが原因です。

しかし、
だからといってその責任がすべてサプラヤーのもの
とは言い切れませんし、
また、実際にマクドナルドなどのブランドに傷が付き、
売上も減ったことでしょう。

マクドナルドはすぐに
このサプライヤーとの取引を打ち切り、
鳥肉の調達先を中国の他のサプライヤーや
タイなど他国のサプライヤーに変更したそうです。

消費者の不安に対処するには
必要な措置なのでしょうが、
これで本質的な問題が解決しないのは明らかです。

新しい調達先の衛生管理に問題がないとの保証はありませんし、
これまでと同じサプラヤー管理体制であれば、
同様の問題がまた別のサプラヤーで起こらないとは
言い切れない
からです。

また、取引を打ち切られたサプライヤー、
特に巻き添えを食った労働者からは、
かなり恨まれてしまうのではないでしょうか。

問題を起こしたサプライヤーの経営者は
自業自得としても、
真面目に働いていた労働者にしてみれば、
きちんと仕事をしていたのに
ある日突然仕事がなくなってしまうのですから、
こんな不条理なことはありません
もう一生マクドナルドなんて見たくないと
思われても無理はないでしょう。

みんながハッピーになるには…

では、
どうしたら
このような誰にとっても不幸な事態を
避けることができるのでしょうか?
 
 
それはCSR調達をきちんと行なうことです。
 
「マクドナルドだってCSR調達はしていそうなものだけれど…」
そんな声が聞こえてきそうですが、
こうした問題が実際に起きたということは、
それが機能していなかったということでしょう。

あたり前ですが、
形だけのCSR調達ではダメなのです。

きちんと機能するCSR調達にするために大切なのは、
1. なぜするのか、意義をきちんと伝え、理解してもらうこと
2. 現場をきちんと定期的に確認すること
3. 問題を改善することを確認する、場合によっては改善を手伝うこと
です。

こうしたことをきちんとしなければ、
必ず無責任になり、問題が発生します。

あなたの会社のCSR調達はどうでしょうか?

うまくいくCSR調達の進め方については、
サスナビ!チャンネルの以下の動画が参考になるでしょう。
  

  
  
CSR調達についてより詳しく知りたい方は、サスナビ!チャンネルの「CSR調達」のシリーズをまとめてご覧ください。

サスナビ!チャンネル「CSR調達」シリーズ

 
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