2014年6月21日
本物のCSR

本物のCSRから見たウナギ

unadon

こんにちは、レスポンスアビリティの足立です。

さて、それでは「本物のCSR」、
つまり事業に役立つCSRの立場から
ウナギの問題を考えると、
私たちはどうしたらいいのでしょうか?

ウナギを扱う企業、
商社とか、
スーパーとか、
レストランチェーン、
ホテル、
そして鰻専門店
などの立場で考えてみましょう。

ウナギでビジネスをしている立場からすれば、
ウナギがいなくなってしまえば、ビジネスは終わりです。
たとえ短期的には利益が出ても、
それが持続しなければ、ビジネスとしては失敗と言っていいでしょう。

一回、二回、ドーンと大当たりするよりも、
継続的に儲けていく方がビジネスとしては
はるかに重要であり、
トータルの利益も大きくなる。
経営者ならみんなよくわかっているはずです。

「お客様が望んでいるから」というのは、
耳あたりのいい理由ですが、
それが必ずしも良い選択であるとは限りません

お客様も、長く楽しめることを望んでいるのではないでしょうか。
だって、もしこんなことになったら悲しいですよね…

次の世代との会話

スーパーやコンビ二に行けば、
1000円札1枚あればウナギが食べられる。
でも、それはこれから数年だけ。
その後は、もう一生ウナギは食べられない。
自分たちの子どもや孫には、
ウナギのおいしさを伝えられない…

「昔は、ウナギというおいしい魚がいて、
 その蒲焼きと来たら、
 匂いを嗅ぐだけで涎が出てくる
 ほどだったんじゃよ…。
 あぁ、今思い出しても、
 唾が出てくるわ。」

「おじいちゃん、
 そんなに美味しいんなら僕も食べたい!」

「でも、今はもうウナギはいなくなって
 しまったからのぉ。
 ウナギはもう食べられないんじゃよ。」

「え、なんでウナギは
 いなくなっちゃったの?」

「それはなぁ…
 おじいちゃんたちが若い頃に、
 ウナギを食べ過ぎてしまったから…

「えっ!
 おじいちゃん、ずるい〜。(;_;)」

 誰しも、将来こんな会話をしたくはないでしょう。

今より値段が上がったらどうなる?

一方、ウナギの資源量をきちんと管理しながら、
つまり、適切な量だけ捕獲し、
ウナギの生育場所の生態系もきちんと保全すれば、
私たちはこれからもずっとウナギを楽しむことができます

値段は…
今のスーパーやコンビ二の価格よりは
上がるでしょう。
でも、もともとウナギは高級だったんです。
高くなると言っても、
昔の状態に戻るだけです。

鰻重一人前が、1万円も、2万円もするようなことには
ならないと思います(というか、願ってます!)。

ワンコインでしょっちゅう食べられる
ものではなくなるでしょうけれど、
たまーに特別なときに、
ちょっと贅沢をして
食べるものでもいいんじゃないでしょうか。

少なくとも私個人は、
鰻はかなりの好物ですけれど、
年に何度か食べられれば満足です。

ちょっと贅沢をしようかというときに、
おもむろに専門店に足を運び、
注文した鰻が捌かれて、
焼き上がるのをゆっくり待つ。
いよいよお重が届いたら…

そういう楽しみ方は
どうでしょうか?

え、それではビジネスとしてもうからない?
そんなことはありません。

ただし、
ウナギに愛のない、
つまり、ウナギはたーくさんある商品の一つでしかなく、
ウナギだろうがなんだろうが儲かりゃいいんだ、
売れるものをたくさん売るのが自分たちの仕事だ、
そう考える方々にとっては、
こういうやり方は受け入れ難いでしょうね。

でも、
そういうやり方は持続可能ではないのです。
そういうやり方が許される時代ではないのです。
そういうやり方を続けていこうという方々には、
市場からご退場いただきましょう。

持続可能な調達という考え方

先ほどちょっと書いた、
資源量をきちんと管理する、
周辺の環境(生態系)に配慮しながら、
適切な量を利用する、
このような利用のし方を
持続可能な利用」と呼びます。

企業活動を行なうためには、
様々な原材料を必要としますが、
こうした原材料についても、
持続可能なモノを
持続可能なやり方で調達する

それが企業活動そのものを持続可能にするために
必要なことです。

なので、
ウナギで飯を食っているのであれば、
(あ、鰻をおかずにご飯を食べているという意味ではありませんよ(笑))
ウナギを持続可能に利用していこう、
そう考えるのが「本物のCSR」
です。
(「本物のCSR」は、企業を持続可能にするためのものですからね)

でも利益が…

え、まだそんなこと言っているんですか?
まぁ、でも気になりますよね。
赤字じゃ企業は持続できませんからね。

では、利益をどうするかについてはまた明日!

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