2015年7月6日
サスナビ!チャンネル

日本企業って、実は環境報告書の発行率が低いんです!?

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 日本では1000社近い企業が環境報告書を出していると言われます。名称としてはCSR報告書、サステナビリティ・レポートといろいろですが、1990年代後半から始まった環境報告書の発行はわりと順調に延び、国単位でみてもわりと多いのではないかと言われていましたし、そういう印象を持っている方も多いと思います。

 環境省が毎年行っている「環境にやさしい企業行動調査」によれば、平成25年度には上場企業の69.4%、非上場企業の25.5%が環境報告書を作成・公表していると回答していました。

 ただ、これはサンプルによるアンケート調査なので、調査対象は上場企業でも864社(東京、大阪及び名古屋証券取引所1部及び2部上場企業)、非上場企業が2136社(従業員 500 人以上の非上場企業及び事業所 )の合計3000社であり、回収率はそれぞれ55.9%と47.7%、全体では49.9%となっています。

本当の発行率は4割以下!

 一方、今回WWFジャパンが行った調査では、東証一部上場企業1818社のすべてを対象としたて調査したところ、調査期間中になんらかの形で入手可能になったものが701社分でした。つまり、環境報告書の発行率は38.5%という結果になりました。

 環境省の調査の69.4%に比べると半分近くの低い数値です。おそらく環境省の調査には、環境報告書をきちんと出している企業は積極的に答え、出していないところは消極的だったということでしょう。

 一方海外に目を転じれば、イギリス、フランス、デンマーク、ノルウェーなどは既に何らかの形で環境や社会についての情報開示を義務化していますし、EU全体でも非財務情報の開示が義務化され、2017年までには加盟各国が実施します。

アジア各国では発行率が100%に近づく

 アジアでは証券取引所などが義務化を進めており、既にマレーシア、インド、インドネシア、中国(国営企業のみ)が実施済みで、香港は今年から、シンガポールも数年以内という予定です。

 ですから、こうした国々ではこの数年の間にあっという間に発行率が100%に近づいているのです。

 最初にお話ししたように、日本は当初は一気に発行者数が増加したのですが、1000社近くになってから息切れし、最近はどうも微減傾向にあるようなのです…

 もちろん業界によっては、発行率が高い場合もあるのですが、気になるのは発行率が明らかに低い業界です。さて、それではどのような業界で環境報告書の発行率が低いのでしょうか? その答えは以下の動画でどうぞ。

「サスナビ!416 粟野美佳子さん (2) 意外に発行されていない!? 環境報告書 <サスナビ・トーク011> 」

 日本企業全体についても、またいくつかの業界についても、世界的な非財務情報開示の流れの中、これはかなりリスクなのではないでしょうか?
  
  
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