こんにちは、レスポンスアビリティの足立です。
今年の環境白書がwebでもうダウンロードできるようになりましたね。
ちなみに、環境白書は、昭和47年(環境庁が出来た翌年ですね)から平成18年までは長らく「環境白書・公害白書」として出されていました。
そもそも昭和46年に環境庁ができたのは、公害が大きな社会問題だったからですしね。
それが、平成19年からは「環境・循環型社会白書」の合冊となりました。循環型社会が国の政策として言われるようになったところですね。
ところがこれは平成21年からはさらに生物多様性まで加わり、現在の正式名称は「環境・循環型社会・生物多様性白書」という長ったらしいものになっています(笑)
で、その『平成26年版 環境・循環型社会・生物多様性白書』を見てみると…
第1部の総合的な施策等に関する報告の第3章が「グリーン経済の取組の重要性〜金融と技術の活用〜」なのですが、その中で丸々1節が「第4節 グリーン経済を支えるる自然資本」というタイトルで、自然資本というテーマにあてられています。
自然資本というのはちょっと耳慣れない言葉かもしれませんが、要は生物多様性や生態系サービスは人間にとって重要な「資本」なので、それをきちんと保全・活用していこうという考え方です。
「生物多様性」というとどうしても生物だけの問題と捉えてしまう方(特に企業人)が多いのに対して、「自然資本」という言葉の方が企業人にも響きやすいのではないかと思うのですが、どうでしょうか?
なので、ぜひこれからはこの「自然資本」というキーワードにも注目していただきたいと思います。
認証制度は環境白書も注目
さて、
なんで今日は突然、この環境白書の話をしたかというと、
この自然資本についての解説の中で、パームオイルの認証制度(RSPO認証)や
レインフォレスト・アライアンス認証などが紹介されているからです。
白書と言うと、固いお役所の文書を想像されるかもしれませんが、
実はとてもわかりやすく書かれています。
まぁ、易しいとは言いませんが… それでも、
十分に噛み砕いてありますので、
下手な教科書を読むよりずっとよくわかります。
もちろん白書に取り上げられているということは、
国も注目しているということであり、
ざっと目を通しておくことは、
今後の政策の流れを予見する上でも役に立ちます。
ぜひご一読することをお勧めします。
PS 今日のYouTubeの「サスナビ!」では、この環境白書に掲載の事例を紹介しています。どうぞこちらもご覧ください。
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