2014年7月15日
CSRファイル

プラスチックはカーボンマイナスに

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こんにちは、レスポンスアビリティの足立です。

レスポンスアビリティのスタッフが交代で執筆するCSRファイルですが、今回は井上孟が担当します。

プラスチックというと石油から作るのが普通です。というか、常識でしょう。

一方、最近は生物由来のプラスチックを使って「カーボンニュートラル」を謳っているものもありますね。

ところが、さらにこの先を行く「カーボンマイナス」のプラスチックが登場しました。そんなことあり得るのでしょうか?

《CSRファイル》#002

「プラスチックはカーボンマイナスに」

                 レスポンスアビリティ  井上孟

 はじめまして。今回初めて執筆を担当します、レスポンスアビリティ
の井上孟です。どうぞよろしくお願いいたします。今回、私からは「カ
ーボンマイナス」なプラスチックについてご紹介します。

 カリフォルニア州に Newlight Technologies という会社がありま
す。設立して10年の小さな会社ですが、先月、デルとスプリントがこの
会社とのパートナーシップを公表しました。

 この2社が着目しているのは、石油の代わりに空気とメタンなどの温
室効果ガスからプラスチックを作りだす同社の技術です。この技術によ
り作られる AirCarbon というプラスチックは、ライフサイクル全体で
カーボンマイナス、つまり、大気中の炭素を減らすことが第三者により
確認されています。

 デルは現在 AirCarbon を利用したパッケージの開発を進めていま
す。そしてスプリントは AirCarbon を使ったiPhone5のケースの販売
をすでに5月末に開始しています。どちらもそれぞれの業界では初めて
の取り組みで、注目を集めています。

 このニュースを読んであなたは「資金的に余裕のある企業がCSRの一
環として取組んでいるのだろう」とお考えになったかもしれません。常
日頃から環境活動の推進とコスト削減のジレンマに悩んでおられる方は
なおさらだと思います。このような「環境に配慮した」製品はほとんど
の場合は余計にコストがかかるからです。

 ところが、Newlight Technologies 社はすでにこの悩みへの解決策を
用意しています。実は AirCarbon の製造コストは既存のプラスチック
より低いのです。現在は生産数が少ないために販売価格は割高になって
いるようですが、今後は生産拡大により販売価格を既存の石油ベースの
プラスチックより下げることが計画されています。

 これが実現すれば、企業はAirCarbon を使用することによりコストと
環境負荷を同時に削減できます。今まで「環境はコストがかかる」と考
えていた方は、ぜひこのような材料の使用を検討してみてください。

参照:
スプリントが温室効果ガスから作られたiPhoneケースを販売
http://bit.ly/1rGgmxX

初出:2014年6月5日発行 サステナブルCSRレター No.180

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