2014年7月24日
CSRファイル

サステナビリティを目指すマクドナルド

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 こんにちは、レスポンスアビリティの足立です。

 今回は弊社の井上が書いた、マクドナルドの新しい持続可能性の方針
についての話題です。

 ファストフードというと、持続可能性とは正反対のイメージをお持ち
の方も多いと思いますが… 今やそうした企業でも持続可能性を考える
時代になった
のです。

 「いや、それはうるさくなった消費者へのゴマスリでしょ?」、そん
な冷ややかな声も聞こえてきそうですが、私はそうは思いません。

 マクドナルドのような巨大企業こそ、持続可能性を考えなくてはやっ
ていけない状況になってきたということです。身体が大きい生きものの
方が、住み処が小さくなってきたことに先に気付く
からです。

 さて、それではマクドナルドの方針は、どんななのでしょうか? 
早速見てみましょう。
 
 
《CSRファイル》#003

サステナビリティを目指すマクドナルド

                 レスポンスアビリティ  井上孟

 少し前になりますが、4月30日に米マクドナルドが2020年までの
CSR & サステナビリティ・フレームワークを発表しました。同フレー
ムワークでは、同社は以下のような目標を掲げています。

1. 牛肉:持続可能な牛肉の調達原則・基準の策定に協力し、2016年よ
り基準をクリアした牛肉の購入を始める
2. コーヒー、パーム油、魚:100%を持続可能な生産の認証を受けた製
品にする
3. 繊維包装品の原料:100%を認証を受けたもの、またはリサイクルさ
れたものに切り替える
4. 消費者の健康:世界の主要なマーケット9カ所以上で果物・野菜・低
脂肪食品もしくは全粒穀物で製造された食品の販売量を倍増させる
5. リサイクル:世界の主要なマーケット9カ所以上で、店舗の廃棄物の
50%をリサイクルし、廃棄物の量を最小化する
6. エネルギー効率:世界の主要なマーケット7カ所以上で直営店舗のエ
ネルギー使用効率を20%向上させる

 1については、マクドナルドは現在、持続可能な牛肉のグローバルな
認証基準の策定に直接関わっています。こうした基準の作成に関わるこ
とで、自社の視点や得意分野を基準に反映できるとともに、ブランド価
値を向上させ、さらに先行者利益も獲得できます。牛肉の認証基準の策
定にはマクドナルドの他にもウォルマートやアメリカの穀物メジャーで
あるカーギルなどが関わっています。

 こうした新しい認証を積極的に作り出す動きや、既存の認証制度を積
極的に取り入れて自社のサステナビリティへのコミットメントを明示す
る企業は、今後増えこそすれ、減ることはないでしょう。

 実は同社は、同フレームワークを発表した後に、Twitterを利用してラ
イブでQ&Aチャットを行なっています。その際、サステナビリティ部門
の副部長であるBob Langer氏は、持続可能な調達の重要性が高まって
いると述べています。この発言はこうした世界の潮流を反映していると
いえるでしょう。

 一方で、マクドナルドは世界中で7千万人にサービスを提供してお
り、その大きく複雑なサプライチェーンを適切に管理することは多くの
困難が伴うでしょう。同氏はチャットの中で、サプライチェーンの管理
を課題の一つだと認めています。

 しかし、マクドナルドはすでに欧州および北米で、水産物の持続可能
な基準であるMSC認証を受けた食品を販売しており、ノウハウを蓄積し
ています。今後はそれをテコに、持続可能な調達への取り組みを加速さ
せるでしょう。

 日本の企業でこうした持続可能な認証を得た原料を利用している企業
はまだまだ多くありませんが、世界の企業の取り組みはこのようにどん
どん進んでいます。このような企業と対等に競争するためにも、ぜひ持
続可能な原料調達を進めていただきたいと思います。
 
 
初出:2014年7月3日発行 サステナブルCSRレター No.184

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