こんにちは、レスポンスアビリティの足立です。
昨日の記事「企業は戦争をなくせるか?」、一昨日の記事「自動販売機にできること!?」で御紹介した
コカ・コーラのキャンペーンを紹介した動画はもうご覧いただいたでしょうか?
きっと、
「なるほど〜」とか、
「いいねぇ〜」とか、
ポジティブにご覧いただいたのではないかと思います。
見る人がグッと来れば、
もうそれだけでいいのかもしれませんが、
私はあなたに「本物のCSR」を
お伝えしたいと思っています。
なので、野暮を承知で(^^;)、
このキャンペーンを「本物のCSR」の観点から見てみたいと思います。
それは、なぜこのキャンペーンがグッと来るか、
の種明かしにもなるはずです。
最初にお断りしておきますが、
もちろんこれらのキャンペーンはCSRとは言えないでしょう。
一箇所で、おそらく期間限定で作られた
特別な自動販売機で行なわれたことだからです。
(おっと、そういう意味では、たまーに行なう社会貢献も
CSRとは区別した方が良さそうですね。)
しかし、本物のCSRにつながる
非常に重要なポイントを持っています。
それは何か、わかりますか?
まず一つは…
社会の切実な課題を把握しているということです。
インドとパキスタンであれば、
コミュニケーションの手段がないことによる断絶。
ドバイの出稼ぎ労働者も、
祖国にいる家族と簡単に会話ができないこと。
そして大学の新入生は、
まだ友だちがいなくて、でも声をかけるのはちょっと照れるし…(笑)
こういう問題を、
コカ・コーラが持つリソースを使って
どのように解決できるか考えた。
そこに、「本物のCSR」につながるものがあります。
もちろん、これはあくまでキャンペーン用ですので、
そのために特別な自動販売機を作って、
普通にはできないことを可能にしました。
でも、ふだんのビジネスのしくみをうまく利用して、
こうした問題がを解決することができたら…
それはきっと素晴らしいCSRのプログラムになるでしょうし、
また、ビジネスとしても成功するかもしれません。
しかし、コカ・コーラのキャンペーンが優れているのは、
「本物のCSR」と共通しているのは、
これだけではありません。
その活動は、ビジョンとあっているか?
これらのキャンペーンと本物のCSRに共通しているのは、
企業としてのビジョンやミッションに活動があっている、
ということです。
コカ・コーラは、
コークがあるところに幸せがある、
コークが幸せを運んでくれる、
というメッセージを伝えるために
この”Open happiness”というキャンペーンを
展開しています。
キャンペーンですから、
会社が伝えたいメッセージと一致しているのは当然ですが、
CSRの場合にはどうでしょうか?
あなたの会社のCSRは、
あなたの会社が伝えたいメッセージと一致しているでしょうか?
あなたの会社の価値観(バリュー)や使命(ミッション)、
ビジョンと活動内容が一致しているか。
すべてのCSRが完全に一致するわけではないでしょうが、
特徴的なCSRについては、
メッセージの一貫性を検証することをお勧めします。
役に立ちそうなことであれば、
良さそうな活動であれば、
なんでもかんでも飛びついたのでは説得力がありません。
他社のCSRがうまくいっているようなので、
それを真似てみた。
それでは、事業に役立つ「本物のCSR」にはならないのです。
さて、
あなの会社を特徴づけるCSRは、
・社会の切実な課題を把握し、解決している
・会社のメッセージと一致している
でしょうか?
それが出来ていれば、
あなたの会社のCSRもグッと来るはずです。
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