2014年6月27日
原材料調達

こうすれば出来る! 持続可能な紙調達

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こんにちは、レスポンスアビリティの足立です。

昨日は、持続可能な原材料調達の進め方の
事例ということで、
紙を例に取り上げ、
認証紙、つまり認証原料を使うのが
簡単かつポピュラー(特に海外)だという
ことをお話ししました。

「なんだ、それだけか?」、
「もっと別のやり方はないのか?」、
「紙以外の場合はどうしたらいいのか?」、
 いろいろな疑問があると思います。

なので、今日はまず、
認証制度を使わないで
自前で持続可能な紙を調達する方法
ご紹介したいと思います。

すべて自前でやってみましょう!

認証制度を使う場合には、
それぞれの認証制度が基準をもっていますので、
その基準にしたがって「持続可能かどうか」が
判断されます。
基準をすべて満たしていれば、
その認証制度が考える「持続可能」な条件を
満たしているわけです。

認証制度を使わない場合には、
まず、何が持続可能なのか、
自分たちで基準を作る
必要があります。

もちろん既存の他の基準を参考にして
構わないのですが、
持続可能にするためにはどうしたらいいのか、
自分たちなりに考えて、
もちろん科学的にも正しく
倫理的にも公正であるように、
基準を作りましょう。

サプライヤーと協働する

こうした、持続可能な用紙の(調達)基準が出来たら、
今度はこの基準をサプライヤーに
説明する
必要があります。

ここでいうサプライヤーには、
実際に紙を調達している業者さんも該当しますが、
その業者さんに紙を納入している製紙メーカーや、
その製紙メーカーがチップを買っている業者、
さらにはそのチップが由来する森林…

ふー、結構大変ですね。(^^;)
チップを供給している森林って、たぶん海外ですよね?

でも、
あなたの会社がかなりの量の紙を買っているのであれば、
どのサプライヤーさんも熱心に話を聞いてくれるはずです。
「きちんとこの条件を守ってくださいね」、
とお願いすれば、
「わかりました」と誓約してくれるでしょう。

ただし、
当然ながらそれは、サプライヤーさんが
あなたの会社と取引を続けたいからです。
「わかりました。まかせてください」と
色よい返事だったとしても、
ちょっとだけ用心した方がいいかもしれません。

担当者はやる気満々でも、
現場の方はきちんと守ってくれないかもしれません。
(残念ですが、特に海外ではしばしばそういう問題が
起こります…)

監査も忘れずに!

なので、
現場で基準がしっかり守られているのか、
森や工場を定期的にチェックする必要があります。
いわゆる「監査」ですね。

途中で持続可能ではない原料が紛れ込むこともありますので、
森林から自社に届くまで、
監査対象はすべてのサプライヤーです。
(もちろんすべてを同時にというのが難しければ、
ある程度の期間の中で行なえば大丈夫です。)

ただ、一つのサプライヤーにおいて
すべての現場を監査するのは難しいでしょうから、
いくつかの事業所をサンプリング調査することになります。

監査先の現場をどうやって選ぶか、
基準をすべて満たしているか、どうやって確認するか、
かなりの専門性と現場力が必要です。

うーん、これはかなり大変な仕事ですね。
でも、すると決めたことですから、
頑張って進めることにしましょう。

これで完璧なはず!

さぁ、この大変な作業をすべてきちんとこなしたとします。
もちろん一度すればそれで終わりではなくて、
定期的に同様の監査を繰り返す必要があります。
まぁ、仕事ですからね。しかたありません。
これで、持続可能な紙が調達できるようになるのです。
苦労しがいがあるというものです。

ところが… です。

それだけ苦労して完璧な監査をしたとしても、
社外のステークホルダーからは
でも、それってあなたの会社が社内で独自に
やった調査ですよね? 本当に正しいのですか?

と言われてしまったら…

あまり報われない仕事をした気がするのは、
私だけでしょうか?

そして、
すべて自前で実施するためには、
実際にはここに書いた以上に
やらなくてはいけないことがたくさんあります。

紙を売るのが商売の会社であれば、
それでも意義があるのかもしれません。

しかし、包装材などの原料として、
あるいはオフィスなどで使用するだけなら、
ここまで「内製化」する必要はないのではないか
というのが私の結論です。

ですので、
紙のように認証制度が確立しているものについては、
まずは既存の認証制度を利用することをお勧めします。

でも…

あ、いろいろと質問がありそうですね。
では、それについては、また次回!

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