例えば誰が見ていなくともこつこつと仕事を進め、誰に褒められなくともよく働き、週末会社が休みでも仕事のことが頭から離れない、例えば休暇で旅行に行っている旅先でさえ...見聞きすることはすべてビジネスに結びつけて考えてしまう...
終身雇用も二昔前、就職もずいぶん流動的になってきたこのごろ、それでも「石の上にも3年」を信条に、下積みの地味でキツい仕事にも耐え、必死で勉強し、先輩たちの仕事からノウハウを盗むことができるような人...
どこにいっても通用する専門知識とスキル、どこにいっても困らないビジネスのノウハウ、自分の責任で様々な仕事にチャレンジができ、組織として成功した暁には、自分のやりたい仕事をしながらも、同年代の友人よりも高い年収を得ることも可能になるかもしれません...そんなベンチャーならではのやりがいある仕事。
まずはじめに私たちの仕事に興味を持ってくれてありがとうございます。
本当に感謝しています。
あなたはきっとレスポンスアビリティがどんな会社で、どんな事業をしていて、どんなサービス(価値)を世の中に提供しているのか、興味を持ってくれていることだと思います。もしかしたら、何かしらの共通点や関わりのある方かも知れませんね。
実際、レスポンスアビリティに入社して活躍してくれる人はこの分野のことをすごく勉強している人だったり、強い興味を持っている人だったり、同じ業界の人であったり、仕事の関係で元々知り合いだった人であったり、学生時代の専攻が会社の専門分野に関係していたりと、何かしらの共通点や関わりをもったような人たちが多いのです。
この手紙ではレスポンスアビリティの仕事がどんなものか?何が期待できて、何が期待できないかどんなメリットがあって、どんなデメリットがあるか?ということをお伝えしていこうと思っています。
大抵の場合、誰もが会社に入る前は大きな期待を持って入社してくるものです。だからこそ、入ってみたら自分の期待と現実がかけ離れていてガッカリ...こんなはずじゃなかった...正直やる気がおきない...そんなミスマッチがおきるものです。そして何年間も自分がやりたくない仕事や好きではない仕事を生活のために我慢して続けていくか...それに耐えられなくなり途中で辞めてしまうか...果ては転職したばかりなのにすぐに退職してしまう...そして最悪の場合はそれを繰り返してしまう...なんて悲劇が起きてしまうのです。
これではあなたの人生にとって大きな損失になってしまいます。仕事というのはあなたの人生の大部分の時間を費やす活動です。もしかしたら自分の家族と過ごす時間より、仕事の仲間と過ごす時間の方が長いかもしれません。その時間が好きではない、ただ、ただ苦痛な時間であっては、たとえ給料が少し良かったとしてもつまらない人生になってしまいますよね? 会社にとってもこれは大きな問題です。そんな人が最高のパフォーマンスを発揮して、組織に貢献してくれるとはとても思えないからです。
なので、お互いのミスマッチが起きないよう、お互いが損をしないように、事前にレスポンスアビリティの仕事で期待できること、期待できないこと、求められること、求められないこと、評価されること、評価されないこと...などを包み隠さずお伝えしていきたいと思っています。
最初に悪い点を話します
実はこうしたミスマッチは残念ながら今まで何度か起こりました。そして、辞めていった社員に正直な本音を聞いてみたりしました。レスポンスアビリティで働いていて、こんなところが不満、こんなところが良くないなというところをお伝えします。以下は彼らの意見と私の考えを合わせたの会社の良くないところです。
1. 大企業と比べると安定していません
会社設立から7、8年の企業ですから、50年後も会社が存続しているか?(そうでありたいと努力していますが...)と言われれば何の保証もありません。 もちろん、今の世の中、大企業だからといってそんな保証はどこにもないのは皆さんもよくわかっていると思います。ですが現実問題として、上場している大企業の方が、安定していますし、福利厚生も充実しています。社会からの信用という点でも圧倒的に優位でしょう。
一方でこの会社の将来は、今いる数人のメンバーの仕事次第で決まっていきます。あなたが入社してメンバーの1人となれば極端な話、この会社の将来はあなた次第ということになります。
正直に会社の立ち上げ当初からを振り返ると、会社の経営は決して容易なものではありませんでした。マンパワーの問題、お金の問題、その時はなんとか乗り越えてきましたが、経営者としてこのままだと本当にマズイと背筋が凍るような思いをしたこともありました。当初は私一人、今でこそ志のある社員にもめぐまれ、皆が精力的に頑張ってくれているので大変助かっていますが、自分でも「まだまだ安定していないな...」と感じたことが過去に何度かありました。なので、安定を求めるなら、この会社は決して適した場所ではありません。私たちのようなベンチャー企業ではなく、安定した大企業に就職した方がいいでしょう。
2. 自己責任の文化が強いです
「個人の仕事の責任が重いと思う...」これも退職していった社員に言われたことがあります。どういうことかというと
自己責任の文化が強いのです。これはある意味、良い面でもあると思いますが、
「受け身な人」や「成長意欲の無い人」には厳しい文化だといえます。少数精鋭で運営しているので、大企業のように仕事が細分化され、単純化され、割り当てられるようなことはありません。基本的に担当のクライアントに関わるすべて、プロジェクトに関わるすべてに責任を持ってあたってもらいます。優秀な人は仕事をいくつも兼務することが時と場合によっては起こり得るでしょう。また、少人数で仕事を切り盛りしているので、私自身も、あなたの先輩たちにあたる 社員もたくさんの仕事を抱えています。1日中つきっきりで仕事を教えたり、指示を出したりすることはできません。正直、毎日丁寧に仕事の進捗を確認したりということができないこともあります。
なので、自分から進んで確認したり、質問したり、上司への報告、連絡を心がけ、問題があれば解決をしていこうと取り組む、必要であれば自ら率先して学んでいく姿勢がないととても務まりません。待っていたら誰かが教えてくれる、誰かが手を差し伸べてくれる...と思っていたら大間違いです。もちろん、やる気があり、成長しよう、学ぼうという人には私も先輩たちも時間の許す限りサポートは惜しみません。ただ、基本的に、自分のまかされた仕事を責任をもって能動的に進めていこうという気概のある人でないと、レスポンスアビリティではやっぱりやっていけないと思います。
3. 仕事は楽ではありません、はっきり言って多いです
スピードも求められます
はっきり言って仕事は多いです。複数の仕事や責任を「兼務」することは当たり前です。仕事も途切れることはありません。次々と押し寄せます。なので、
「これは私の仕事じゃない」と言うような人はいりません。他の社員の努力や気づかいの上に平気で乗っかっているようなフリーライダーもいりません。優秀な人であればあるほど、あらゆる仕事を兼務する状態が続くでしょう。そういうわけで仕事が多い分、スピード感を持ってどんどん進めていくことが求められます。一つ一つの仕事に対しての時間管理もきっちりしてもらいます。だらだらと仕事をして残業になりましたという人は他の社員から浮いてしまうし、そういう生産性のない人はレスポンスアビリティには必要ありません。ちなみに不必要な残業はありませんし、そもそも残業時間をいかに少なくするかという文化です。そして、仕事の処理スピードだけではなく、その中でも丁寧さ、慎重さもコンサルタントという仕事の特性上、もちろん求められるのです。
他にもいろいろあると思いますが、私が思い当たることや会社に合わなくて辞めていった人たちの話を総合するとだいたいこういうことでした。
さて、随分厳しい話をしてきました。
しかし、これが現実です。
最初に説明したように、お互いが不幸になるミスマッチが起きないように包み隠さず話をしました。
それでは次にレスポンスアビリティで働くことが、あなたにとってどんなメリットがあるのか、それについてお話ししたいと思います。
メリットは何?
1. スキルやノウハウが早いスピードで身につきます
現在頑張ってくれている社員も、それから退職していったメンバーもほぼ全員が認めてくれているのが、この
「専門知識やノウハウが身につく」というところです。それもドンドン身についていきます。(先ほどお伝えしたように待っていたら教えてくれるということではありませんよ!)
具体的に言えば、
コンサルティングの手法、スキル、もっと具体的にいうとレスポンスアビリティは環境やCSRのコンサルティング会社ですから、その最先端の大量な情報と知見 に触れることができますし、この分野での専門的なコンサルティングのスキルも磨くことができます。この業界で今挙げたような点を磨きたいなら、恐らく最高の環境でしょう。自慢をするつもりはまったくありませんが、私たちの専門性は少なくとも日本では他の追随を許さぬところがあります。だからこそちっぽけな会社なのに、クライアントには有名大企業が名を連ねているのです。これらのスキルを身につければ、恐らくどんな会社に行っても通用します。
ですので、
レスポンスアビリティで働く主力メンバーの多くは会社という組織に頼って生きている「サラリーマン」という感じはありません。むしろ、自分の腕一本で生きていけることを目指していると言っても過言ではありません。しっかりとこれらのスキルを身につけることができれば、仕事に困ることはないでしょうし、独立してもやっていくことができると思います。
もちろん、スキルを身につけて独立されてしまうと、会社としては困ることになるので、同じ志を持っている仲間たちとこの会社を盛り立てていってもらいたいのですが...(^ ^;)
それぐらいのスキルが身につくということをリスクを覚悟でお伝えました。
2. 自分でプロジェクトを動かせます
誤解しないで欲しいのは、どんなに優秀な人でも入社してすぐにプロジェクトの全てを任せるというわけではありません。最初は私に付いてコンサルティングの手法や専門知識について勉強してもらいます。ただ、できる人にはどんどん仕事を任せていきます。その判断力に間違いがないな...とある程度確信が持てたら、個人の裁量で仕事を進めていってもらいます。(もちろん、大切なことは報告してくださいね!)彼ら、彼女らが自分自身でさまざまな意思決定をし、その結果に責任を持つということです。
「大企業では組織の歯車的な感じがして、仕事の全体が見えず、自分自身が歯車の部品になったような感じがする」とある社員の面接できいたことがあります。
「それもいつでもスペアのきく部品だと...」
しかし、この組織ではそんな事はありません。
あなたが直接、プロジェクトを動かす担当者になります。その分、スリル満点、責任感も満点です(笑)でも、やりがいがあります。自分がどんどん成長していることを感じますし、自分の貢献が会社を大きくしていっていることを実感できます。
うちの社員には誰1人としてスペアがきく部品なんて人はいません。
3. 社会の仕組みをダイナミックに変えていく醍醐味を味わえます
さて、たった今、自分の貢献が会社(組織)を大きくしていることを実感できるとお伝えました。けれど実感することは何もそれだけではありません。ここまで読んでくれたあなたなら、私たちの事業内容にもある程度興味を持ってくださっていると思います。そんなあなたなら、私たちの目的はもうご存知ですよね?
私たちは「2025年までに持続可能な社会の仕組みをつくる」という目標を掲げ、日本のリーディングカンパニーといわれる超一流企業に対して、CSR、CSR調達、生物多様性の保全への取組み、さらには持続可能な経営のための支援をさせていただいています。
グローバル化が進み世界最大の経済力は、必ずしも国家ではなく企業であると言われています。
世界中の上位100位の「経済力」のうち、約40%は企業であって国家ではないという現実があります。そのような理由からも私たちは企業が世の中に与えるインパクトは良くも悪くも非常に大きいと考えているのです。少し自分の身の周りのことを考えてみてください。普段は当たり前のことになってあまり意識はしませんが、例えば通勤時の交通手段も、お昼に食べたお弁当も、あなたが今使っているパソコンだって、あらゆる物やサービスが企業によって提供されていることに気づきませんか?
物やサービスだけではなく、人々を雇用して労働の場を与えてくれているのも企業です。
その企業が本当の意味で自然環境や資源に配慮した製品やサービスを提供してくれ、働く人たちの適切な環境と雇用を守ってくれたらどうでしょうか?
今の国際的な流れを理解すると、
これからの世の中で生き残っていく企業がそういう企業であることは疑いようがありません。持続可能な企業をつくっていくことが、社会全体の仕組みを変えていくことに繋がるのです。私たちは自分たちの会社が持続可能であるように、
そして自分たちの会社が本当の意味で社会に貢献していけるようにと本気で考えているお客様(企業)と真摯に向き合いご支援させていただいています。そんな企業が私たちのお客様です。
さあ、もう一度想像してみてください。ある時、あなたがスーパーに行って手に取った商品のパッケージに変化がありました...あのお客様(企業)の商品です。そのパッケージには「森林の管理や伐採が環境や地域社会にきちんと配慮しておこなわれたことを証明する認証マーク」がついていました。そうです、そのお客様はそういう森林から生産された紙製品をパッケージに採用したのです。
あの時のあなたのコンサルティングの提案と支援がそのお客様(企業)の行動を変えたのです。そして、お客様は一歩持続可能な企業への道を歩み始めたのです。これこそが、私たちが肌身で感じるこの仕事の醍醐味なのです。決して楽な仕事ではないでしょう...でも
苦楽をともにしながら、この世の中を変えていく醍醐味を一緒に味わっていきませんか?
4.やる気のある人にはチャンスがあります
基本的に年齢や社歴による格差はありません。実力のある人にはどんどん大きな仕事を任せます。責任ある仕事も任せます。コンサルタントとしての専門性も経験もどんどん積まれていくので、実力のある人はさらなる実力をつけていくことがでるのです。また、コンサルタントには売上の貢献度によって、基本のボーナスにインセンティブ分がプラスされます。自分の業績が良ければ良い分だけ年収もアップするのです。ただ、年収についての話はこれ以上しないようにします。年収に関わることをいうと年収アップのみに興味を持っているような人からの応募が増えるからです。そのような人は今まで何人かいましたが、結局、スキルが身につかず、成果も出せずに辞めていくのです。私たちはミッションにフォーカス、自分の将来のキャリアにフォーカスしている人を求めています。「やる気のある人にはチャンス」というのは、実際は、「成果を出した人にはそれなりに報いる仕組みがある」というだけに過ぎません。やる気だけがあっても成果が出せない人にはチャンスはありません。そして、成果を出すためには専門性を磨き、実際の現場で経験していかなくてはなりません。
5.この業界での豊かな人脈が広がります
世の中にたくさんのコンサルティング会社がある中で、レスポンスアビリティに興味を持ってくれたということは、あなたは恐らく、「環境」、「CSR」、「自然資本」、「生物多様性」などのキーワードでこのページに訪れてくれたのではないかと思います。きっと、今までも関係する書籍を読んだり、セミナーに 参加して勉強した人もいるのではないでしょうか?レスポンスアビリティではその本の著者やセミナーで講演していた有識者など、この業界では一目置かれているような国内外の有名人と出会うことができます。もちろん、出会うだけではなく、そういう人たちと一緒に仕事をすることもあります。大企業の社長や経営層の人たちともご一緒させていてだくこともあります。海外の有名なコンサルティング会社と協同でプロジェクトをすることもあるし、国内外問わず影響力のあるNGOとの交流もあります。あなたがキッチリ仕事をして成果を出すことができれば、他では得られない、質の高い人脈を持つことができるのです。
以下は、入社1年目、期待の新人コンサルタントの言葉です。
私は大学院で環境科学を修めた後、環境分析の業界でキャリアをスタートしました。環境分析は企業の環境負荷を測定し、適正化する役割があります。しかし仕事をするにつれ、多くの企業は環境問題に実は関心がなく、法律で要求される最小限の事を事務的に行っているだけだと強く感じるようになりました。そこで私は、環境保全のためにはそのメリットを企業に明確に、特に財務データとして示す必要があると判断し、アメリカで一年半、経営学を学びました。ここで海外の取り組みや企業経営の本質など様々な事を学んだ後、最後にたどり着いたのがレスポンスアビリティです。ここでは環境保全を企業のチャンスとして捉え、戦略的な対応方法を顧客に提案します。一旦企業が行動を起こせば社会に大きなインパクトを与えます。仕事は、海外企業との連携や調査の他、コンサルタントとしての論理的思考や提案力が求められるタフなものですが、自分の仕事一つ一つが社会を良くする、という事実は日々私に大きなモチベーションを与えてくれます。
こんな人はお断り。今までの採用失敗談
以下のような人は、お断りです。
◆
自分はできる人だと思い込み、真摯に学ぼうとしない人
つまらない仕事だと思って手を抜く人、謙虚な姿勢がない人
ある程度他社で経験を積んだ人の中には「自分はできる人間」「完成した人間」と思いこんでいる人もいます。Pさんもその1人でした。もちろん、セルフイメージが高いということ自体はとてもいいことだと思いますが、自分ができるという思い込みが激しく、その結果、新しいことを教えても、自分の頭の中で、「あーこういうことですね」とカテゴライズしてしまって、まったく成長しませんでした。むしろ変にプライドも高く、先輩たちが仕事上の「アドバイス」をしても、自分流を突き通し、結局失敗して周りに迷惑をかけてしまうこともよくありました。そして、一つ一つの仕事を「自分はできる」との思い込みから、簡単に雑にやる傾向がありました。要領がいいことは仕事をしていく上である程度必要なことかもしれませんが、要領というよりもむしろ全ての仕事が手抜きになっていました。結局、彼は会社や同僚の仕事のスピードや品質についていけなくなり、居づらくなって辞めてしまいました。小さな仕事、面倒な仕事は嫌だ...という人は要りません。
《こんな人にきてもらいたい!》
◎小さな仕事でもそこから何かを学ぼうとし、真摯に取り組む人を求めています。
◆以前の会社と今の会社を比べて文句ばかりいう人
これもある程度の規模の会社からレスポンスアビリティに来てくれた人にみられた残念な例です。皆さんもご存知のように弊社は社員数人のベンチャー会社です。大きな会社から移籍してきた場合、やはり福利厚生の面や年収面で条件が下がることもあります。入社前には福利厚生を含めて、待遇面、給与面などの条件面については良く話し合って入社を決めてもらいます。たとえ現職より待遇面が下がるとしても、それでも会社や事業内容に魅力を感じ、納得の上で頑張っていきたいと思ってくれる人に来てもらいたいからです。ですが納得して来てもらったはずにも関わらず、入社当初から、会社の規模、仕事の忙しさ(少人数でやっているので仕事にはスピードが求められます)、福利厚生などのことばかり、人目をはばからず文句を言っているような人がいました。そういう人に共通して欠けているのは、組織に不足していることがあったらまずは自分が結果を出して、貢献していこうという気持ちです。社員1人1人の成果が組織を大きくし、結果的に自分たちを豊かにするのですから...また、結局こういう人に限って成果は出せなかったのです。
《こんな人にきてもらいたい!》
◎今いる場所で自己研鑽・成果を出せる人を求めています。
◆給料のことばかり考える人
先ほどの話と共通する話になりますが、入社した当初からどうすれば自分の収入があがるか?ということばかり考える人がいました。もちろん、それを考えるのは悪いことではありません。しかし、優先順位の中でそれがトップに来たら問題です。それ以上に考えなければならないのは「どう自分の能力を伸ばせるか?」「どう組織に貢献できるか?」「どう仕事を通して世の中に役立てるのか?」ということです。その結果、収入もあがるものです。自分にとって楽であったり、有利な仕事ばかりを選んで、仲間のことを考えていない人は周りにもそれが伝わるものですし、徐々に評価は下がり、結果、彼は辞めることになりました。自分の収入をあげることが最大の目的だというような人は要りません。
《こんな人にきてもらいたい!》
◎この道でプロになりたい、経験を積みスキルを磨きたいという人を求めています。
◆責任感のまったくない人
責任感のない人というのはまったく話になりませんが、やっぱり中にはそういう人がいました。具体的にいうと何かミスをしたら「◯◯さんが...」「××さんが...」、と常に他人のせいにしたり、自分のミスを会社の環境のせいにしたりしていました。その他人とは同僚であったり上司であったりするのですが、「その人の指示のもとにミスをした...」「◯◯さんは言ったというけど、僕は聞いていない...」という報告ばかりが重なりました。もし、自分のやったことに責任が取れないのであれば、その人の存在意義はありません。むしろ、部下を持ったら、自分のやっていないことにさえ責任を取らなければならなくなります。責任感のない人は要りません。
《こんな人にきてもらいたい!》
◎他の人がやったことでも自分で責任を取るような意識の人を求めています。
◆まわりに協力できない人、感謝の気持ちが持てない人
私たちは少数精鋭で運営しています。社内の清掃などもできることは自分たちで行ないます。そういう中、やはり直接の自分の業務以外のことは見てみぬふりをして、協力しない人がいました。その上、誰かに何かをしてもらっても、「すみません」「ありがとうございます」などの声をかける様子もなく、それが当然のような態度でいました。感謝の気持ちがないのです。やはり、周りから「あの人は協力してくれない」「自分にメリットのある仕事だけしかしない...」と思われるようになりました。そしてしまいには、仕事も伸び悩み、退職することになったのです。
《こんな人にきてもらいたい!》
◎仕事はチームプレーです。率先してまわりに協力できる人、感謝できる人を求めています。
どの人も入社当時はエース級の期待をかけられたような人でした。しかし、結局のところ、価値観が合わず、失敗しました。
さて、今の私たち(組織)の「いい点」「悪い点」を包み隠さず皆さんにお伝えしました。それから、今までの採用の失敗談を通して、逆に私たちは「こんな人を求めているんだ!」ということもお伝えしてきました。
私たちのビジョンと使命、そして価値
最後に、私たちはどのような考えでビジネスをやっているのか?というとても大切な話をしようと思います。
それは会社の目的、事業の究極の目的とも言えるものです。
私たちは決してCSRや環境の特定の課題解決についてのみをお手伝いするコンサルティング会社ではありません。
究極の目的は持続可能な社会にとって必要とされる企業をつくること、そしてそれを2025年までに実現することです。なぜなら、現在の社会も地球の環境も、今のままのやり方では持続不可能であり、その限界がもうすぐ目の前に迫っているからです。
突然こんな話をして驚く人もいるかもしれませんね。「小さな会社がそんな大それたことを言って...」と思う人もいるかもしれません。私だって急にそんなことを思い立ち、コンサルティング会社を立ち上げたわけではないんです。
何を隠そう、私はもともとは生態学者でした。言ってみれば、象牙の塔の住人だったのです。
よく、「なぜ生態学の研究者だったのにコンサルティング会社を立ち上げたのか?」と聞かれます。「研究者でいれば好きな生物の研究をしながら、一生安泰な生活が保証されていたのに...なにもまぁ、こんなご苦労の多いコンサルティング会社を経営しなくても...」なんて、半ば同情的に労いの言葉をかけられることもよくあります(笑)。
「苦労するだろうな...」ということは当初から覚悟していました。いや、実際このコンサルティング会社を立ち上げ、持続可能な世の中をつくっていく一役を買うということは、自分が想像していた以上の苦労がありました。「もう、駄目だ...」「どんなに頑張っても、世の中は変わりはしない...」。無力感に襲われ、眠れない夜が続くようなこともありました。「今は自分1人だけじゃない、自分が倒れたら信じてついてきてくれた社員を路頭に迷わせることになる...」という経営者ならではの重責に潰されるような思いをしたこともありました。それでも、私が今までなんとか信念を曲げずにやってこれたのはこんな昔の原点があったからです。
少しだけ昔話におつきあいください。
私は大学院を出た後、国立環境研究所に職を得て、マレーシア森林研究所(FRIM)と共同で行っているプロジェクトに参加しました。1995年のことです。そして1999年からの3年間はマレーシアに赴任して、熱帯林の動態を研究するという仕事をしていました。すぐに世の中に役立つことはなさそうでしたが、生き物が好きな人間にとってはたまらない仕事です。月に何度も泊まりがけで研究林に出かけ、いろいろな手がかりをもとに熱帯林の樹の一生を調べるという研究をしていたのです。
熱帯の樹は高く、平均的には30mぐらい、高いものでは50m以上もの高さがあります。高さが54mもある観測用のタワーに登り、その上から周囲の熱帯林を見回すのはとても気分のいいものです。日差しはジリジリと肌を焦がすようでしたが、樹々の頂きの上を涼しい風が吹き、時々、その中を美しい蝶がヒラヒラと飛んできたりするのです。人間の社会で何が起きていようが関係なく、巨大な樹と、そこに集まるたくさんの種類の動物、鳥、虫などが、太古の昔からまったく変わらない生活を繰り返していました。
しかし、ある時気がついたんです。
その森のちょっと向こうには、オイルパーム(油ヤシ)のプランテーションがもうすぐ近くまで迫って来ていました。私たちが研究していた林は保護林なので、それが伐採されることはなさそうですが、周囲はもうすっかりプランテーションに囲まれていたのです。
「熱帯林のしくみが以前より少しわかるようになりました。熱帯林は、こんな素晴らしい特徴を持っていたのです!」研究所を去るときに私がこんな話をできたとしても、その時に「でも…そんな熱帯林はもうほとんどなくなってしまいまいた。わずかに残っているのは、私たちが研究してきた保護林だけです。」と言わなくてはならないとしたら、それはあまりにも皮肉なことです。
実際、
マレーシアの森林は、わずか100年の間にほぼ半分になってしまったのです。今から100年前には、国土のほぼすべてが密な森林に覆われていたのに、私が研究をしていた頃には、もうそれが半分近くにまで減っていたのです。もちろんその速度は時代を経るにつれ、加速していました。
もともと私が研究者になったのは、生きものや自然を見ているのが好きで、それを後世に伝えることに少しでも役に立ちたいと思ったからでした。科学的な知見が増えれば、保護も効果的、効率的にできるだろうと考えたのです。
もちろんそういうこともあるのですが、現実の開発や自然破壊の速度は、想像を絶するものでした。自分たちを支える基盤そのものをどんどん切り崩している現場を見てしまったのです。研究をして、知見を増やしてから保護に取りかかれば良いわけではないことは明らかでした。
そして、こうした自然の開発や環境への負荷のもっとも大きな接点になっているのが企業でした。企業だけが悪いとは思いませんが、企業の力は巨大で、その影響力はとてつもないところにまで及んでいるのです。そのやり方を変えなくては、早晩、企業活動も続かなくなってしまうでしょう。しかし、同時に希望もありました。どんな企業も、自然を破壊したくて、開発をしたり、事業を拡大しているわけではないのです。人々の生活を便利に、豊かに、楽しいものにするために、そのためにすべての企業は努力してきたはずです。
だとすれば、
私たちはみな同じ方向を向いているということです。真に豊かで、安心してくらせる社会、つまり持続可能な社会を実現することこそが私たちすべての共通のゴールであり、その点では誰もが同意できるはずです。ただ、ビジネスのやり方を十分に注意しなくてはいけないということなのです。
2002年の春にマレーシアへの赴任期間が終わるとき、私は決めました。
森から出て街に行こう、そして企業といっしょに仕事をしよう...そう思ったのです。美しく豊かな自然を共存できるビジネスのやり方が必ずあるはずだ。それを実現する企業を増やすことを仕事にしようと決心したのです。
これが私の中の揺るがない原点です。
ですから、私の中では、生態学の研究と企業へのコンサルティングを行うことはなんの違和感もなくつながっているのです。
豊かで、美しく、そして驚きに満ちた大自然。
その懐に抱かれて、豊かで安心してくらせる社会。
そんな社会の中で人々の生活を豊かに楽しいものにしたい。そのような思いの企業の方々と、これからも共通のゴールを目指して歩き続けたいと思っています。
もし、この思いに共感してくれて、ともに持続可能な社会を実現するために頑張りたいと思ってくれるのであれば、
《私たちの仲間になってもらいたい》と思っています。
さて、私の昔話が少々長くなりましたが、レスポンスアビリティではこのビジョンを達成するためにミッションを定め、それらを3つの価値を大切にしながら行っています。
◎RAI's Vision(実現したいこと)
2025年までに持続可能な社会の基盤を作り、次の世代に手渡します
◎RAI's Mission(私たちの役割)
持続可能な社会をつくる、責任ある企業の発展を支援いたします
責任ある企業を増やすことで、持続可能な社会作りを支援いたします
責任ある企業が持続可能な社会を構築すること、日本企業と日本のプレゼンスが向上することを支援いたします
◎RAI's Values(大切にしたいこと)
本質的であること
本気であること
正直であること
そして、以下は共有の行動規範です。
これはビジネスをやる上での「やり方」になります。
これらに則って行動することが求められます。
◎RAI's Credo(私たちの道しるべ)
私たちは、
1. お客様と社会の役に立つことを自分たちの喜びとします
2. 相手の立場を尊重し、相手の立場に立って考えます
3. 10歩先を考え、1歩先を提案します
4. 持続可能かどうかを判断基準にします
5. 自然の法則(ルール)を尊重します
6. 現場と経験することを重視します
7. 気づきを大切にし、どんな小さなことからも学びます
8. 最後まで諦めず、情熱を持って取り組みます
9. 信念は曲げずに行動は柔軟に、常に第3の道を探します
もっとも本質的な課題に、正面から取り組むのが私たちのやり方です。
そしてそれは決して簡単なことではありませんが、課題に正直に向き合い本気で取り組んでいます。
こんな風になるでしょう
1-3年
アソシエイト・コンサルタント
人によりますが、最初の1~2年はコンサルタント担当者の元でアシスタントとして仕事を覚えていってもらいます。また、コンサルティング以外でも組織の運営に必要なノウハウを身つけていってもらいます。
3-5年
コンサルタント
担当する数社のクライアントを持ち、コンサルティングの仕事を一通りまかされることになります。また、出来る人には外部での講演を担当したり、国内外の出張等も出てくるでしょう。
5-10年
シニア・コンサルタント
能力次第ですが、人によってはこの時点でコンサルタントのチームリーダーとして、1つのプロジェクトやクライアントとのやりとりを丸ごとまかされます。そうなると、ほぼ、自分で部門を経営するのと一緒です。これはとてもやりがいのある仕事ですし、売上、利益、コストの問題、マーケティング、人材育成など、さまざまな課題をあなたの裁量で決定することが要求されます。
10年以上
エクゼクティブ・コンサルタント
10年間レスポンスアビリティでしっかりとコンサルタントとしてがんばってくれた人は、おそらく独立して活躍できるだけの経験とスキルが身についていることでしょう。その頃には組織も大きくなっていて、事業部門の責任者などとして活躍してくれていることでしょう。
事務スタッフも募集中!
コンサルタントのキャリア・プランの話をしましたが、レスポンスアビリティでは
事務職の募集もしています。求める人物像についてはコンサルタント職であろうが、事務職であろうがなんら変わりはありません。私たちの
事業目的に賛同してくれる人、そして
情熱を持って与えられた職務に打ち込める人、たとえ誰が見ていなくとも
ひたむきに努力を続けることができるような人、最後に私たちがとても大切だと思っていることは、
常に感謝の気持ちを忘れず、他の人を思いやれるような人です。
もちろん、コンサルタント同様、仕事の品質、スピードは求められます。受け身の姿勢で次の仕事を待つのではなく、自分で仕事のスケジュール管理しながら、どんどん仕事を進めていけるような人を求めています。おそらくレスポンスアビリティで3年事務の仕事を経験したら、どんな会社にいったとしても通用する事務のスペシャリストとなっていることでしょう。あなたの成長、そして会社の成長とともに、責任ある仕事やポジションも任されていきますので、とてもやりがいがある仕事だといえます。
私たちのロゴに込めた想い
これをご覧下さい...
これが私たち、レスポンスアビリティのロゴマークです。
明るい未来を感じさせるオレンジ色とメビウスの輪をイメージしました。
皆さんもご存知のとおり、メビウスの輪には表と裏がありません。
表だと思ってたどっていくと、いつの間にかそれは裏になっていて...
今度はまた表になります。
地球環境もおなじです。
国境は人間が作ったもので、地球という1つの惑星は、空と大地と海で繋がっています。
例えばよその国で起きている森林伐採、海洋汚染、大気汚染が自分たちにはまったく関係ないなんてことはありません。長期的にみれば必ず自分たちに、自分たちの子どもたちに、あるいは孫の世代にとかかわってくるでしょう。
CSRもおなじです。
私たちが社会のためにと願って行っていることは、自分たち自身のためにもなります。
企業を持続可能にさせるために行っていることは、社会の持続可能性にもつながるのです。
そしてそのような良い連鎖が続き、無限に発展していくように。
もちろん、ただそう願うだけでなく、そういう社会を私たちがお客様と一緒に創っていく...
このロゴには私たちのそんな思いが込められているのです。
この長い手紙の中で何度かお伝えしましたが、私たちレスポンスアビリティが取り組もうとしていることは、決して容易なことではありません。なにしろ、企業活動を持続可能なものにし、その在り方・仕組みを変えることから、世の中を持続可能なものにしていこうとしているのですから...
それでも私たちは知っているのです。
今、この時、この瞬間に誰かが出来ることから始めなくてはいけないことを...
始めなければ何も変わらないということを...
それでも私たちは信じているのです。
この思いが、この力がいつか大きな流れとなり、人々を、そして世の中を動かす原動力となっていくことを...
続けていかなければ何も変わらないということを...
最後に私たちをの気持ちを代弁し、そして勇気づけてくれるこの言葉で私の長い手紙を締めくくりたいと思います。
“Never doubt that a small group of thoughtful, committed citizens can change the world; indeed, it’s the only thing that ever has.”
– Margaret Mead
~ ほんの一握りの思慮深い、献身的な少数の市民が世界を変えられることを決して疑ってはなりません。
実にそれだけがこれまでの社会を変えてきた、ただ1つの力なのです。
~マーガレット・ミード (20世紀米国を代表する文化人類学者)
Are YOU ready ?
現在、求人募集は行っておりません。
採用活動を再開しましたら当サイトでお知らせします。
株式会社レスポンスアビリティ
代表取締役 足立直樹