御社が使用する原材料および研究材料の入手方法がABSのルールに従っているかを、弊社が準備するフォームに記載していただく情報と社内関係者へのヒアリングをもとに、簡便に確認します。
特に研究材料については、その管理が研究・開発者個人やチームに委ねられていることもあります。しかし、ABSのリスクをしっかりと管理するためには、組織的な管理体制を構築する必要があります。診断では、原材料や研究材料の入手方法だけではなく、社内のABSの管理体制についても確認しますので、社内体制を強化するための手がかりとしていただけます。
診断の際に行う関係者との面談では御社の状況をお聞きするだけではなく、遺伝子資源を利用する際のルールやそれに従わなかった場合のリスクといった、ABSに関する基本的な情報をお伝えします。また、ABSに関する疑問などにもお答えいたしますので、社内関係者の理解を深めていただけます。
ご希望により、社内啓発のための講演などを実施します(別費用)。
診断の結果、さらに詳細な確認や調査が必要となることもあります。その場合は私どものネットワークを活用して国内外の最適な専門家を紹介し、より専門的な調査にスムーズに移行できるようにご支援いたします。
本診断方法は、マレーシアなど生物多様性の豊かな国において実際に遺伝子資源の探索や利用に取り組んでおり、遺伝子資源の利用の現場に精通した株式会社ニムラ・ジェネティック・ソリューションズと共同で開発しました。 一般的には見落としがちなポイントを専門的視点から確認できます。
レスポンスアビリティは、「生物多様性」について専門性の高いコンサルティング・サービスを企業向けに提供しています。これまでに、事業と生物多様性の関係性の分析、方針や目標の策定支援、持続可能な原材料調達支援、自然資本会計の手法を用いた環境負荷の定量評価などの多くの実績があります。本診断ではこのような経験を活かし、単にABSに関するリスクをチェックするだけではなく、企業にとしての生物多様性への取り組みの視点から総合的にアドバイスいたします。
もちろん、ABSについても精通しています。代表の足立は、環境省「名古屋議定書に係る国内措置のあり方検討会」などの委員を務めたり、ABSに関するセミナーやシンポジウムで講演するなど、第一線で活躍しています。足立のプロフィールにつきましては、こちらをご覧ください。
1. 診断の進め方のご説明
御社の主な製品や原材料、研究開発についてお聞きしながら、御社とABSとの関係性を確認します。その上で、ヒアリングの対象者を決定するとともに、ヒアリングまでに準備していただく情報について説明いたします。
2. (講演:別費用)
ご要望に応じて、ABSに関連するリスクについての、1時間程度の社内講演を実施いたします。
3. フォームの記入
ヒアリングに先立ち、ABSリスクを把握する上で必要な情報を収集するために、弊社が準備するフォームにご記入いただきます。
4. ヒアリング
関係部門(調達部門、研究開発部門、各90分間を想定)へのヒアリングを通して、ABSに関して対応すべき事項への適合状況を確認し、ABSに関するリスクを明らかにします。
5. リスクの分析
ヒアリングを通して得られた情報をもとに、ABSに関するリスクを分析します。
6. 結果のご説明
最後に、リスク分析の結果をご説明いたします。