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【No.174】『なんのためのCSR?』

| 2014/03/31

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【No.174】 2014年03月31日
『なんのためのCSR?』
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 こんにちは、レスポンスアビリティの足立です。明日からいよいよ新年度ですが、新月はそれより一日早く来ました。新年度より一日早く、旬のCSRに関する話題をお届けしたいと思います。

 新年度になると、CSR部や環境部に新しい担当者を迎えるという会社も多いのではないかと思います。あなたの部門にもしそのような方がいらっしゃたら、ぜひこのメールマガジンもご紹介ください。きっとお役に立つと思います。

 「サステナブルCSRレター」講読お申込み

 宣伝はさておき(笑)、新しく加わった方々も含めて、なんのためにCSRをしているのか、この機会にもう一度社内で確認してみるのはいかがでしょうか? というのも、これはCSRに限りませんが、言葉が普及するにつれ、その本当の目的であったり、それがどういう背景のもとで必要とされ始まったものなのか、曖昧になることがよくあるからです。

 日本のCSR元年と言われたのが2003年ですが、それから既に10年以上経ちます。多くの会社で、当時CSRを担当した方はもう他の部署に異動になられているのではないかと思います。あなたの会社はどうでしょうか?

 2003年頃にCSRについて勉強したり、議論していた方々は、「CSRとは何ぞや?」、「何のためにCSRをするのか?」ということを真剣に考え、そしてそれを自社にどう活かそうかと悩んで、CSRの目標やプログラムを作られたと思います。

 しかし、時間が経ってくると、当初の思いや議論のことは次第に忘れられ、あまり意味を深く考えることなく、活動だけが続いている。そういう場合もあるのではないかと思います。

 前回話題にしたCSVにしても、アメリカと欧州でCSRについての意識が違うことを理解していれば、そして欧州型のCSRが世界をリードしていることを認識していれば、「これからはCSRではなくCSVだ」という言説は出て来ないはずです。

 そういう言説が出て来るところを見ると、やはりそろそろ原点に立ち返えること、そして現在の自社の状況を鑑みて再びCSRの目的や目標を見直すことが必要なのではないかと思うのです。

 このことは、「スコープ3」や「マテリアリティの特定」についても当てはまります。スコープ3で温室効果ガスの排出量を報告したり、自社のマテリアリティをきちんと特定しなくてはいけないということに対して、負担が増えたとネガティブに捉えている方もいらっしゃるようですが、本当にそうなのか? ということです。

 スコープ3もマテリアリティの特定も「報告」のためだけであれば、たしかに面倒な負担が増えたということになるかもしれません。しかし、なぜスコープ3で報告するのか、なぜマテリアリティを特定するのかという意味を理解していれば、そしてその結果を業務改善や経営判断に生かすようにすれば、非常に意義のあることになります。CSRや環境の仕事の本当の意義を社内に理解してもらうまたとないチャンスとも言えるでしょう。

 目的を意識して活動するのと、やらなくてはいけないから活動する。その差はとても大きいと思います。これについて、詳しくはまた次回以降お話ししましょう。