Response Ability Inc. Response Ability, Inc.

         

メールマガジン
サステナブル経営通信

サスナビ! (代表ブログ)

サステナ・ラボ(旧ブログ)

巻頭言集
自然資本を測る
サステナ・ラボ
CSR monthly

問い合わせ・資料請求

■最新の記事



 このコーナーは、弊社の代表足立が「志」のソーシャル・ビジネス・マガジン「オルタナ」が発行するCSR担当者とCSR経営者のためのニュースレター「CSR monthly」に連載している「自然資本としての生物多様性」を転載したものです。自然資本とは何か?なぜ企業が自然資本を意識した経営をすべきかについて、わかりやすく解説いたします。原則として、毎週月曜日に記事を追加しています。「CSR monthly」にご興味がおありの方は、こちらをご覧ください。
 

自然資本「超」入門

#24: 自然資本会計を試してみよう

 
  これまでの連載を通して、ビジネスにとっての自然資本の重要性は、もう十分にご理解いただけたものと思う。
 
 しかし実際には、多くの企業はまだ自然資本を増やすには至っていない。それどころか、自分たちが与えている影響すら把握していない。しかも、ほとんどの企業において、自社の直接影響よりも、サプライチェーンを通じた間接影響の方がはるかに大きいはずだが、それがどのぐらいかも知らない。
 
 だからこそ、サプライチェーンも含めて、自然資本に与えている影響をきちんと定量化し、影響が大きいところから改善していく。これが自然資本連合などが考える、これからの企業の進むべき方向性であり、そのための方法論もどんどん準備されている。前回紹介したように、いよいよ世界統一の基準「自然資本プロトコル」の作成も始まっている。
 
 であるので、これからは自然資本への影響をサプライチェーン全体にわたって測定し、その結果をもとにサプライチェーン全体で自然資本の棄損を防ぎ、さらには強化し、そのことを通じて自社の持続可能性を確実にしていく。このようなあり方が、責任がある企業としての、持続可能を目指す企業としての標準的な道筋になるだろう。
 
 では、具体的にはどうしたらいいのだろうか?自然資本プロトコルの完成を待ち、そこから先進企業の真似をしていけばいいのだろうか?
 
 これにはグッドニュースとバッドニュースがある。まずグッドニュースは、自然資本プロトコルの完成を待つ必要はないということだ。というのも、自然資本プロトコルのおおよその道筋はもうできていると言ってよく、これから行われるのは、「調整」にすぎない。これまでに開発されてきた自然資本会計の様々な方法とは独立に、まったく新しい方法ができるわけではないのだ。
 
 一方、バッドニュースというか、気をつけなくていけないことは、プロトコルが完成しても、自社の自然資本会計が誰でもすぐに簡単に計算できるようになるわけではないということだ。プロトコルというのはあくまで「手順」であって、計算式がすべてこと細かに定義されるわけではなさそうだ。どのような範囲で、どのような順番で計算するのか、おおよその道筋は準備されても、実際には独自にかなり専門的な計算をする必要が出てくる。さらに計算に必要な様々な基礎データは、自分で集める必要がある。この分野の専門家ではない企業人にとって、簡単に手に負えるものではないだろう。
 
 「だったら、うちでは無理だ。」と嘆きたくなるかもしれないが……心配は不要だ。というのも、専門組織に依頼すれば、比較的簡単に計算を行ってもらうことがすでに可能だからだ。
 
 
今すぐあなたの会社にも導入できます
 
 宣伝のようになってしまい恐縮だが、この分野の草分けである英国のTrucost社と共同で、私たちも日本企業向けに自然資本会計を行うサービスを提供している。こうしたサービスを利用してもらえば、どのような原材料を、どこから、どのぐらい購買しているかという情報を提供するだけで、すぐに自然資本会計の結果を得ることができる。もちろん計算方法は、国際的なデファクトスタンダードになるであろう自然資本プロトコルにもっとも近い方法であるし、プロトコルが正式に決まれば、それに合わせて微調整を行うことも簡単だ。
 
 「でも、それはかなり費用がかかるのでは?」そう心配する向きもあるだろう。計算範囲などにもよるが、実際には数百万円程度で済む。自社ですべて実行することを考えれば、十分にリーズナブルなはずだ。
 
 今年の予算は決まっているのでそれは無理だが、自然資本会計に興味はある。そういう企業は、まず手はじめに「自然資本インパクト分析」はどうだろうか?これは調達データはなしに簡易的に自然資本への影響をサプライチェーン全体で推定するものなので、格段に少ない予算ですぐに結果が出る。まずはどんなものか試してみたいという場合にはうってつけだ。
 
 この連載をお読みいただいたあなたは、自然資本会計の意味、重要性、必要性はもう十分にご理解いただいたはずだ。ぜひ次はこの考えを実地に活かすために、最初の一歩を踏み出していただきたい。
 
るのだ。
 
※「自然資本インパクト分析」にご興味をお持ちの方は以下のURLからお申し込みください。

http://www.responseability.jp/pj/cbs
 
 

自然資本「超」入門

(初出 2014年9月5日)