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2022年 新春のご挨拶

おしらせ | 2022/01/01

 新年あけましておめでとうございます。

 寅年、特に今年の壬寅(みずのえとら)は、厳しい冬を越えて新しくものが生まれ、またその生まれたものが成長することを意味し、大変おめでたい年だそうです。

 その新しく生まれることを指す英語にregenerate(再生する)がありますが、少し前からこの言葉が、海外でよく聞かれるようになっています。私がサステナビリティ・プロデューサーを務めているサステナブル・ブランド国際会議でも、2年前から世界共通のテーマとなっています。

 たとえば気候変動の緩和、さらには適応のために、工学的な技術だけに頼るのではなく、もっと生態系の機能を活用した方が現実的かつ経済的であるということが知られるようになり、生態系の機能を強化したり、さらには生態系そのものを再生しようとする動きが広がっているのです。

 これまでのハイテク一辺倒とは正反対ともいうべきアプローチですが、ようやく自然を重視する見方に方向転換ができるのかという安心感のようなものも感じます。

 もちろんすべてを自然のやり方に委ねるというわけではなく、工学的な手法がうまく機能するところはそれと併用しながら、適材適所で両者をバランス良く使っていくということです。

 それでも、今までのような”あくまで科学技術がメインで自然はなるべく傷つけなければ良い”から、”自然そのものの機能を重視し、それを再生する、再び増やして行こう”という考えに変わることは、コペルニクス的転換と言ってもいいでしょう。

 今年開催予定の生物多様条約の第15回締約国会議(COP15)Part 2では、2030年に向けた世界の生物多様性目標などが策定される予定ですが、その中でも「生物多様性が喪失される今の流れを2030年までに逆転させる」という大きな方向性には、既にほぼ世界的な合意が出来ています。

 自然をより重視し、再生するところにしか私たちの未来はないということに世界が気付き、その再生の動きがいよいよ本格的に始まろうとしているのです。

 もちろんそのためには、ビジネスのやり方もかなり変える必要がありますし、私たちの日々の暮らしも変化するでしょう。けれどその先には、もっと自然が身近で、自然を大切にする、人間にとっても自然な生活や経済が待ってるはずです。

 そんな新しいビジネスや社会へのシフトを、寅年の今年、私どももしっかりと支援していきたいと思います。

 新しい年、そして新しいことが生まれるであろう年。この一年が素晴らしいものになることを、心からお祈りしています。

2022年 壬寅 新春

サステナブルブランド・プロデューサー
足立直樹