謹んで、2019年新春のお喜びを申し上げます。レスポンスアビリティの足立です。
清々しい気持ちで新年をお迎えのことと思います。私も、いつにもまして新たな気持ちで新年を迎えています。
私どもは昨年、拠点を京都に移しました。たくさんの方に驚かれましたが、自然資本を活かした文化と日本の真の価値を探求し、それを次の時代の競争力にするという視点からすれば、自然な選択でした。
場所を変えると見方が変わり、意識が変わるといいますが、実際、その効果は想像以上でした。過去とのつながりを日々意識しながら、自分自身が時間と空間という二つのコンテクストの中で生かされていることを強く意識するようになりました。
実は昨年は、京都に限らず、過去からの時間の流れを強く感じるような場所を訪れる機会に多く恵まれました。地史的な過去を感じさせるアラビアの砂漠、紀元前の古代に栄えたエジプト、中世の佇まいを残すポルトガル…などですが、それぞれの自然環境の中で、人間がどのように暮らし、どのような文化を築き上げて来たのかに思いを馳せると、その多様性は可能性の裏返しであることに気付きました。
もちろん私たちの国も、そして日本の中でも地域ごとに、その自然環境を活かしながら、実に多様な文化が育まれてきたことを今はより一層感じるようになりました。
昨年、西日本は大雨や台風の被害を多く受けました。環境と社会の制約がますます強くなることを感じる時代ではありますが、それを解決する方法は、きっとまだいろいろあるに違いない。そういう可能性をもっと信じて良いようにも思います。
持続可能な社会を作るためには自ら行動を。そう考えてまずは新しい環境に飛び込んだ昨年でしたが、具体的な中味を作っていくのはまだこれからです。けれど、豊かな自然資本に恵まれ、それをうまく活用し、また共存して来たこの国には、必ず今の様々な課題や問題を解決する知恵と力があると信じています。
これからの一年、皆様とそうした新しい道を探って行きたいと思います。どうぞよろしくおつき合いください。
そして何より、この一年があなたにとって素晴らしいものになることを、心からお祈りしています。
2019年亥年 新春
サステナブルブランド・プロデューサー
足立直樹