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2014年 新春のご挨拶

おしらせ | 2014/01/01

 2014年、新春のお喜びを申し上げます。レスポンスアビリティの足立です。

  昨年一年は皆様にとってどんな年だったでしょうか? 国内外での激甚な自然災害が多く発生したことが強く印象に残っていますが、その中で世界のビジネスに明らかに大きな変化が起きていることに気付かれたでしょうか?

  すなわち地球環境問題をはじめとする持続可能性の課題は、ビジネスの継続性に関わる問題であり、重要な経営課題である、という認識です。このことを強く認識する先進的な国際企業は、持続可能なビジネスモデルの構築を最重要の経営課題に設定し、具体的な行動を開始しています。

 翻って日本は、とどまるところを知らない食品偽装の発覚や、大銀行の不祥事など、一体この10年のCSRは何だったのかというような有り様です。その一方でCSVが驚くほどもてはやされたのは、新しいビジネスに結びつきそうだという思惑からなのかと勘ぐりたくもなります。

  もちろん、社会に対して価値を提供するのは重要なことですが、それは今さら言わずとも、すべての企業が創業の時から考えて来たことのはずです。

  例えば皆さんは、今の仕事を始めたとき、今の会社に就職したとき、それはどんな思いからだったでしょうか?

  おそらくほとんどの方は、良い商品やサービスを提供することで世の中の役に立ちたいと思ったことが動機になっていると思います。そして、その商品やサービスが提供する価値を高く評価されたとき、職業人として最高の幸せを感じるのではないでしょうか。

  私もまったく同じです。プロジェクトを終えたとき、お客様の事業が持続可能な方向に一歩進んだことを見ると、とても誇らしい気持ちになります。中でも、「レスポンスアビリティが一緒にやってくれなかったら、ここまで来られなかった」、「自分たちだけではこの結果は出せなかった。手伝ってもらえて本当に良かった」、そんな言葉をお客様からいただくと、涙が出てきそうになるほど嬉しくなります。

  あなたにもきっと、そんな瞬間があると思います。そしてそれこそが、私たちが仕事を続ける理由なのではないでしょうか。

  そしてそのような誇らしい事業であれば、当然それは長く続いて欲しいと誰もが思います。社会から求められる事業は、持続可能にしなくてはいけないのです。

  そう考えると、真に持続可能な社会をもたらすようなモノとサービス、さらに言えば価値を提供することを目標にして、自社およびサプライチェーン全体を持続可能にすることは、日本でも当然に必要な動きです。

  これは別の言葉で言えば、私たちの社会が抱える本質的な課題を企業の力で解決するということであり、そのことに本気の会社が社会から求められるということでしょう。

  つまり、冒頭に述べた、自社だけではなくサプライチェーン全体でビジネスを持続可能なものとし、社会が必要なモノやサービスを持続的に提供しようという世界的な動きは、「本物のCSR」を本気で探求する必然的な動きなのです。

  私たちはもとより、他人や社会の役に立つことを幸せと感じる存在です。自分たちの仕事を通じて、少しでも社会の課題を解決し、自分たちの住む社会を持続可能に近づけたい。個人の思いと会社の事業のベクトルが一致する「本物のCSR」の追求、それが私の今年の一番の目標です。

  思いを同じくする方々と、「本物のCSR」を本気で追求する一年にしたいと思います。今年も一年間、どうぞよろしくお願いいたします。

 長い挨拶を最後までお読みいただき、ありがとうございました。

 皆様にとって、この一年が実り多く、素晴らしいものになることをお祈りいたします。

                                   2014年新春

                             サステナビリティ・プランナー

足立直樹

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