あけましておめでとうございます。
謹んで新年のお祝いを申し上げます。
乙巳(きのとみ)の今年は、これまでの努力や準備が実を結び始める時期と考えられるそうです。2023年の癸卯(みずのとう)で始まった新たな動きが、甲辰(きのえたつ)の2024年にあまねく成長し、そして結実するということのようです。楽しみな年になりそうですね。
昨年は、「再生(regenerate)」がキーワードになるのではないかと申し上げましたが、実際、新しいものが動き始めていることをいろいろなところで感じた一年だったように思います。私自身は昨年10月に生物多様性条約のCOP(締約国会議)に久しぶりに現地参加しましたが、これまでとは次元の異なるような変化が、いろいろなところで起きていることを感じました。
たとえば生物多様性をどう測るかという議論がまさにそうです。革新的な方法がいきなり開発されたのではありません。当たり前のことを地道に、しかし例外なくきっちりと一つひとつ測定して報告する、これからはそんな時代になりそうです。大変だなと思う方もいるかもしれませんが、これは日本人にとってはむしろ得意なことのはずです。これまでの「常識」は一旦忘れて、原点に立ち返り、正当なことをきちんと進め、しっかりと刈り取る一年になって欲しいと思います。
今年は秋にはブラジルのベレンで気候変動のCOP30が開催されますが、ここでは気候危機と森林の問題が融合すると言われています。他にもきっといくつもの新たな出来事があるでしょう。中には予想外のこともあるかもしれません。けれどそれに右往左往するのではなく、持続可能なやり方に確実にシフトする、そんな再生(リジェネレート)と結実の1年としていきましょう。
2025年は21世紀の最初の四半世紀の最後の年です。そういう意味でも、これまでの25年間の活動の成果を刈り取る最高のタイミングとなるでしょう。新しく始まった一年が、皆様方にとって実り大きな年になることを心からお祈りしています。
2025年 乙巳 新春
サステナブル経営アドバイザー
足立直樹