レスポンスアビリティという名前について
レスポンスアビリティという名前の意味について質問をいただくことがありますので、ここで少しご説明したいと思います。
私たちは企業のCSRのお手伝いをする会社です。もちろんそれは、単に何かしらCSR的な活動をすればいいということではなく、社会から高く評価されるようなCSRになるように、また、そのCSRが企業にとっても意味があるものになるようにと考えています。しかし、どうもこのCSRという言葉そのものが少し誤解されているようにも思うのです。
CSRは言うまでもなく、Corporate Social Responsibilityの省略形であり、日本ではよく「企業の社会的責任」と訳されます。そして、その「責任」という言葉に引っ張られるのか、「何をすれば、きちんとCSRをしていることになるのでしょうか?」とか、「どこまでが企業の責任なのでしょうか?」、あるいは逆に「そんなことまで企業の責任なのでしょうか?」という質問もしばしばいただきます。
それでは、そもそもresponsibilityというのはどういうことなのでしょうか?
この言葉をよく見ると、responseとabilityという二つの単語から出来ているのがわかります。つまり、きちんと対応(response)する能力(ability)があることが、responsibilityなのです。
だとすれば、CSRとは単なる「責任」ではありません。社会が抱える課題に適切に反応し、その解決に貢献することが真のCSRなのです。
私たちが暮らす社会には、そして地球環境には、様々な問題や課題が存在します。そうした課題について、自社のリソースをつかって適切に対応(response)することができる(able)会社が、responsibleであると言えます。もちろん、一つひとつの企業が必ずしもすべての問題を解決する必要はありません。自分たちが得意なもの、自分たちでなければ解決できないような問題に集中して取り組めば、それは十分にresponse abilityがあると言えるでしょう。
私たちが解決すべき課題は、国により、地域により、そして時代によって変化します。その中から、自分たちにとって重要な課題を把握し、その中で自分たちが取り組むべき課題の優先順位を決め、優先順位の高いものからしっかりと取り組んでいく。そのことをお手伝いするのが私たちの仕事です。つまり、企業が持つ社会の課題に反応する力を引き出し、育てるのが私たちの仕事なのです。
このような思いを込めて、レスポンスアビリティという会社名にしました。次はぜひ、あなたの会社が社会の課題に反応する力を引き出すお手伝いをしたいと思います。
私たちの考え方をいくつかご紹介いたします。
・2025年に生き残る企業をつくる (2013年3月)
・2025年を創る会社 (2011年11月)
・ビジョンと使命、そして価値
・レスポンスアビリティという名前について
・ロゴに込めた想い
・会社概要
・連絡先